棋聖戦 藤井聡太棋聖が杉本和陽六段下し先勝

[ 2025年6月3日 20:11 ]

開幕局を制した藤井聡太棋聖(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第96期棋聖戦5番勝負は3日、栃木県日光市の日光金谷ホテルで第1局が指され、先手で5連覇中の藤井聡太棋聖(22)=王将含む7冠=が挑戦者・杉本和陽六段(33)を144手で下し先勝した。第2局は18日に兵庫県洲本市で行われる。

 対局後の両者一問一答は以下のとおり。

 【藤井棋聖】
 ――振り駒で先手となった杉本六段は三間飛車。序盤の指し回しは研究の範囲?
 「おそらく先例、類例もある形だったとは思うんですけれど。組み上がったあたりから具体的な構想というのが分からなくて。一手一手手探りという感じでした」

 ――午前中、小刻みに時間を使われたのは?
 「結構、未知の局面が続いていたので、比較をしながらという感じでした」

 ――午後になってからは?
「王頭戦のような展開になり、こちらは囲いの枚数は多いんですけど、ちなかなか玉頭が手厚い形を作れないので本意ではないというか、自信がない展開かなと思いながらやっていました」

 ――終盤の方は?
 「2二の地点を取られたという手をちょっと読んでいなくて、対応が良くなかったというか、ちょっと苦しい形になってしまったかなと思っています」

 ――一局を振り返ると。
 「中盤は一手一手かなり難しかった。終盤で、大事なところでミスが出てしまったというところがあったと思うので。次局以降に向けて修正していきたいと思います」

 ――第2局に向けての抱負を。
 「本局は早い段階から手探りという感じになってしまったので、より準備を深めて臨みたいと思います」

 【杉本六段】
 ――得意の三間飛車。事前にこれでいこうという形で?
 「はい、予定の作戦ではありました」

 ――午前中の進み具合は納得できる指し手が進んだ?
 「想定通りのところは早く指せたかなというぐらいな感じです」

 ――午後に入っても互角という局面が続いた。
 「勝ちづらい構えではあるかなとは思ったんですけれども。端を攻めていくような展開を実現したと言いますか、そのあたりは一応やりたいことはできていたのかなという気がしました」

 ――終盤は?
 「後手玉が堅くなってしまうのが誤算で、ちょっとそこでもう取り返しがつかなくなってしまったかなという感じです」

 ――初めてのタイトル戦の感想は?
 「本当にいろいろな方の支えがあってタイトル戦というものが成り立っているんだなというのがすごく実感できて、そういった環境にあらためて感謝したいなと思います」

 ――惜しくも敗れてしまった。
 「終盤のところで、ちょっと選択肢を間違えてしまったところが残念です」

 ――第2局に向けての抱負を。
 「後手番なので、より厳しい戦いにはなるかなとは思うんですけども、また精いっぱい準備したいと思います」

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