田中真紀子氏 “令和のコメ騒動”備蓄米より問題なこと「備蓄米ばかり注目されていますけど…」

[ 2025年6月2日 15:04 ]

田中真紀子氏
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 田中真紀子元外相(81)が2日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金後1・55)にリモートで生出演し、コメ不足と価格高騰を巡る現状に私見を語った。

 コメ不足で高止まりが続く中、小泉進次郎農相(44)はこれまで行ってきた備蓄米の入札を中止し、随意契約により安価なコメの放出を実施。5月31日から小売業者がネット販売などをスタートした。消費者には安価かコメが届き始めた。各メディアでは、備蓄米を求めて小売店に行列を作る消費者の様子などを伝え、“令和のコメ騒動”などと呼ばれている。

 2000円前後で供給できる備蓄米と、今は4000~5000円台に高騰したブランド米。田中氏は「私の結論としてはお米というのは今後、今すぐじゃないですけど、こういう状態であっても、消費者が選べるようなものにしていかなければならない」と指摘した。「子供がいっぱいいて量が必要だから、安く量をたくさん欲しい。しかし、年を取ってきて、1日1回しかお米を食べないし、家族も老夫婦で2日に1回、2合しか炊かないという家の場合は、高くてもいいブランド米を買いたいと、そういうふうにしたいと。そういうチョイスがあった方がいいと思います」。ライフスタイルに合わせたコメの選び方を理想に掲げた。

 その上で田中氏は、コメ生産を巡る大きな問題を指摘した。「ただ一番申し上げたいことは、備蓄米ばかり注目されていますけど、生産者の担い手がいないということ。これを私は今日一番よーく申し上げたい」。力を込めて訴えつつ、「もう4、5年したら、お米を作る人がいなくなりますよという、基本的な問題をしっかり考えないといけないと思います」と、コメ農家の高年齢化に警鐘を鳴らした。

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