朝ドラ「風、薫る」ヒロイン2人目上坂樹里とは？「御上先生」で話題19歳新星　独特の文才

＜連続テレビ小説「風、薫る」主演会見＞会見する上坂樹里　（撮影・白鳥　佳樹）　
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　NHKは3日、2026年度前期の連続テレビ小説「風、薫る」の主演会見を東京・渋谷の同局で行い、女優でモデルの上坂樹里（こうさか・じゅり、19）が女優の見上愛（24）と共にダブル主演を務めることが発表された。上坂は朝ドラも地上波連続ドラマ主演も初めて。2410人のオーディションから大抜てきされた。

　物語の舞台は、文明開化が急速に進む明治時代。まだ女性の職業が確立されていない時代に、看護の世界に飛び込んだ2人の女性を描いたバディドラマ。実在した大関和（おおぜき・ちか）さんと鈴木雅（すずき・まさ）さんをモチーフにする。脚本は、TBS系「あなたのことはそれほど」（17年）「初めて恋をした日に読む話」（19年）などを手掛けた吉澤智子氏が務める。制作統括は大河ドラマ「光る君へ」の制作統括を務めた松園武大氏。

　見上は大関さんがモデルの一ノ瀬りんを演じる。上坂は鈴木さんがモデルの大家直美を演じる。

　上坂は2005年7月14日生まれ、神奈川県出身の19歳。エイベックス主催のコンテスト「キラチャレ2017」に参加し、モデル部門の審査員特別賞を受賞。21年「ミスセブンティーン2021」でSeventeen専属モデルとなり俳優デビュー。22年NHK「ヒロイン誕生！ドラマチックなオンナたち」で北林谷栄の壮絶な人生を演じ、注目を浴びた。

　2023年同局「生理のおじさんとその娘」ではオーディションで原田泰造演じる主人公の娘役に抜てきされた。生理用品メーカーに勤務する父が“生理のおじさん”として活動することを素直に受け入れられない思春期の複雑な心情を自然体に演じた。1月期TBSドラマ「御上先生」では両親が離婚している生徒・東雲温を熱演。大きな話題になった。また、4月から“若手女優の登竜門”とされている「大塚製薬」の「オロナミンC」のCMに起用されている。

　上坂の武器はあふれる透明感と心の機微を繊細に表現する演技力。松園CPは上坂の起用理由について、「上坂さんは随所にとんでもない光を放つ方でした。凛とした佇まいとその奥底にあるたくましさ。それがどんな苦境にあっても生き抜くことを諦めない大家直美という人物像に重なって見えました」と語った。

　上坂は学生時代は生徒会長を務めたこともある真面目な性格。一方で独特の文才でブログをつづるユニークな一面も持っている。趣味は読書で、インスタグラムでは読んだ本を度々紹介している。

　上坂は緊張した面持ちで会見に出席。「まさかもう1人の主人公を演じさせていただくとは思っていなくて、今この場に立たせてもらっているのがすごく夢のようです」と涙し、「うれしいという気持ちと感情が追いつかなくて頭が真っ白になりました。ずっと“嘘じゃないですか？”って聞いてしまうくらい信じられなかったです。未だに夢を見ているようです」と喜びを語った。


【朝ドラ　近年のタイトルと主演】 26年後期「ブラッサム」石橋静河／26年前期「風、薫る」見上愛／25年後期「ばけばけ」髙石あかり／25年前期「あんぱん」今田美桜／24年後期「おむすび」橋本環奈／24年前期「虎に翼」伊藤沙莉／23年後期「ブギウギ」趣里／23年前期「らんまん」神木隆之介／22年後期「舞いあがれ!」福原遥／22年前期「ちむどんどん」黒島結菜／21年後期「カムカムエヴリバディ」上白石萌音・深津絵里・川栄李奈／21年前期「おかえりモネ」清原果耶