26年大河「豊臣兄弟！」新キャスト5人　オーディションで選抜！　「坂道」関連2人に元日本代表選手も

2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟！」追加キャスト発表。（左上から時計回りに）ドラマ公式ロゴ、佳久創、松本怜生、濱田龍臣、菅井友香、井上和
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　俳優の仲野太賀（32）が主演する2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟！」の追加キャストが8日、同局のドラマ公式ツイッターで発表された。戦国の乱世を生きる重要人物を若手オーディションで選抜。元プロ野球選手・郭源治の息子、佳久創（34）や乃木坂46・井上和（20）らフレッシュな5人が名を連ねた。

　23年「どうする家康」以来3年ぶりの戦国時代が舞台。主人公・豊臣秀長（小一郎）を仲野が、秀吉（藤吉郎）を池松壮亮が演じ、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く。

　そんな豊臣兄弟とともに激動の乱世を生き抜く重要人物をオーディションで選抜した。

　文武両道に秀でた、秀長の腹心・藤堂高虎（とうどう・たかとら）を演じるのは、俳優・佳久創。父は中日ドラゴンズや台湾プロ野球で活躍した元プロ野球選手の郭源治で、自身もラグビー選手として活躍し日本選抜メンバーに選出された異色の経歴を持つ。22年大河「鎌倉殿の13人」武蔵坊弁慶役で大河を経験し、2度目の抜てき。オーディションでは普段以上に緊張したというが「数日後にマネージャーから直々“大河ドラマ無事決まりました”と言われた時は、思わず“よっしゃー！”とガッツポーズをしました」と喜びを語った。

　豊臣政権を支えた秀吉の忠実なる家臣・石田三成を演じるのは、俳優・松本怜生。2000年生まれの24歳で、22年にTBS系「パパとムスメの7日間」で連ドラレギュラー初出演を果たし、連続テレビ小説「おむすび」の出演で話題を集めた。大河は初出演となり、「夢かと思いました。昨年から毎日紙に書いていることがあり、それが“大河ドラマの出演が決まった！”でした。出演する妄想は密かにしていたのですが、、、いざ決まると実感が湧かなかったのが本音です」という。。「石田三成という名だたる諸先輩方が演じてこられた大役を、自分が楽しみにしていた『豊臣兄弟！』で演じられること、俳優人生においてこれほどに名誉で、挑戦させていただける機会はありません」と感慨深げに語った。

　信長に徹底抗戦した美濃・斎藤道三の孫、斎藤龍興を演じるのは、濱田龍臣。2000年生まれの24歳で、10年大河「龍馬伝」で坂本龍馬の幼少期を演じて注目を集めた。「『龍馬伝』以来、大河ドラマにまた出演出来る機会を頂けたのがとても嬉しい限りです」と喜びを語り「織田勢から見ると敵、となるとは思いますが、覚悟と信念を持った、視聴者の皆様の心に残るようなお芝居をお届けしたいと思っています」と意気込んだ。

　数奇な運命に翻弄された浅井三姉妹の長女・茶々を演じるのは、「乃木坂46」次世代エースと呼ばれる井上和だ。5期生オーディションに合格してデビューし「おひとりさま天国」「チートデイ」などでセンターを務める。今年3月21日に放送されたテレビ朝日系ドラマ「スプリング！」で地上波ドラマ初主演を果たし、NHKドラマへの出演は今回が初となる。井上は、グループの先輩である久保史緒里が大河「どうする家康」で活躍する姿をみて「いつか私も同じように活躍したいなと思っていました」という。「新たな挑戦への不安もありますが、それ以上に選んでいただけたことへの感謝や、それに応えられるようにがんばりたいという気持ちが大きいです」と率直な思いを明かした。

　また夫・前田利家とともに歩み、支え続けた賢妻まつを演じるのは、櫻坂46の元メンバーで初代キャプテンの菅井友香。グループの第1期生オーディションに合格し16年にシングル「サイレントマジョリティー」でデビュー。グループの初代キャプテンを務めた。22年にグループを卒業後、女優として活躍。大河初出演となり「夢であった大河ドラマへの出演のチャンスに、胸の高鳴りを感じつつ、当日は夢中でオーディションに臨みました」としみじみと喜亜子。「台本をいただくまではまるで夢のように感じていましたが、現実であることを実感した今、安堵の気持ちと共に、新たな挑戦への高揚と緊張が入り交じった思いです」と決意を新たにしていた。

　プロデューサーの高橋優香子氏は「本作の見どころの一つが、若い世代の活躍です。主人公をはじめ、まだ何者でもなかった若者たちが乱世の中で出会い、共に成長し、やがて歴史に名を残す人物となっていく。そうした世代のキャスティングを進めるにあたって、20～30代の俳優さんたちを中心に大規模なオーディションを行いました」と意図を明かした。