9日開幕「名人戦」藤井聡太名人「一手一手をより深く…面白い勝負を」永瀬九段「初めて経験する持ち時間」

[ 2025年4月8日 18:58 ]

花束贈呈役の小学生と記念撮影する藤井聡太名人(左)と永瀬拓矢九段(右)(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第83期名人戦7番勝負第1局(9、10日=東京都文京区)の開幕を控えた8日、藤井聡太名人(22)=7冠=と挑戦者の永瀬拓矢九段(32)が対局場のホテル椿山荘東京入りし、検分後には同所で開催された前夜祭に登壇した。

 名人戦3連覇を目指す藤井のあいさつは以下の通り。

 「こちらの椿山荘に来て、いよいよ名人戦が開幕するんだなと実感しています。永瀬九段とは1月から3月まで王将戦の方でも対戦をしておりまして、そちらでも本当にいろいろ勉強になる経験ができたと感じています。今回の名人戦では、その経験を生かして、また、持ち時間が公式戦の中で最も長い9時間での対局になりますので、一手一手をより深く考えて、シリーズを通して面白い勝負ができるように全力をつくしたいと思っています」

 永瀬のあいさつは以下の通り。

 「こちらの椿山荘様には何回か伺わせておりまして、先輩棋士の結婚式や名人戦の対局を勉強しに来たことがあります。第73期名人戦対局では、羽生先生と行方先生の対局を1日検討して勉強していました。感想戦は対局室で拝見させていただいたんですが、今回対局室に入るのは2度目で、その時は対局者ではなく勉強しに来たんですが、今回は対局者として臨みますので、重さが違うなと思っております。その時にも(佐々木)勇気八段も一緒にいたんですけど、そちらもご興味ある方は、名人戦棋譜速報の方でご覧いただけますので、ぜひ見ていただけたらと思っております。明日から第83期名人戦第1局となります。名人戦は歴史、重み、伝統があります。藤井名人とは3月まで王将戦で教えていただいておりました。そちらでは2日制でしか経験できないような経験をたくさんすることができ、今回棋界最長の9時間という持ち時間で、初めて経験する持ち時間となります。やはり2日制ですと、1日制とはまた違った経験や発見など課題が多く見つかり、1局でも多くさせればと思っております」

 対局は9日午前9時にスタート。先後は振り駒による。

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