田崎史郎氏 商品券問題でも“石破降ろし”できない理由「参議院選挙までは少なくとも…との見方」

[ 2025年3月22日 22:29 ]

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 政治ジャーナリスト田崎史郎氏が、22日放送のTBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜後10・00)にVTR出演し、石破茂首相の商品券問題を受けての今後の政局について自身の見解を語った。

 石破首相は3日に公邸で開いた自民党衆院1期生議員15人との会食に際し、首相事務所が土産名目で1人当たり10万円分の商品券を配っていた。複数の出席者らが証言し、首相も事実関係を認めている。党関係者によると、受け取った15人全員が後日、商品券を返却したという。首相は13日夜、記者団に対し「法的には問題ないと認識している」と強調したが、その後も国会で野党側から厳しく追及されている。

 この問題を受け、世論も敏感に反応。内閣支持率は、朝日新聞各社の世論調査で14ポイントと大幅下落の26%、毎日新聞は7ポイント下がり23%、読売新聞も8ポイント下げて31%と、低空飛行ぶりに拍車がかかった。その後、岸田文雄前首相も商品券10万円配布が発覚。12年安倍晋三政権でも商品券的なものを受け取ったと証言する議員も現れるなど、金品配布の習慣が自民党内で根付いていることを裏付けるかのような事態となっている。

 自民党内からは、7月の参院選をにらみ石破降ろしの声も上がり始めているが、田崎氏の見立てでは、それも厳しいという。「石破さんが辞めたと仮定しますね。自民党は石破さんに代わる新しい総裁を選ばなければいけなくなります。その総裁が総理大臣になれるかどうか、分からない。少数与党ですから。そのリスクが大きい」。政治とカネ問題をめぐり、昨秋の衆院選で大敗し、自民・公明の連立与党が過半数割れ。参院選でも非改選を含め過半数割れの可能性が高まっている。

 石破首相に代わる人材不足も問題だという。田崎氏は「次、この人に代わったら参議院選挙は確実に勝てるという人がいない。その両々、相まって、石破さんは参議院選挙までは少なくとも総理大臣をやられるだろうという見方が強い」と分析した。

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