商品券配布発覚の黒幕はあの大物議員？　それとも秘書の反乱？　専門家「何より石破首相のセンスのなさ」

　経済学者の高橋洋一氏（69）が22日、ABCテレビ「教えて！ニュースライブ　正義のミカタ」（土曜前9・30）に出演し、石破首相が自民党の新人議員に配布した10万円の商品券について、メディアに流れた一因をつくったのが総裁選を争った茂木敏充氏を黒幕という説を唱えた。

　高橋氏は「ある人が言ってたんですよ」と前置きしつつ「新人は商品券をもらっちゃって、慌てちゃうわけ。するといろんな人に相談するでしょ？　それを、茂木さん、知ってた。それで、新聞にリークして、支持率がガーンと下がっちゃったというんです」と衝撃の発言。さすがに司会を務める東野幸治も「高橋先生、いま、凄いこと言ってますよ」と、思わず口をはさんだ。

　番組で共演していた政治ジャーナリストの青山和弘氏も、高橋氏の発言には苦笑い。ただ「永田町の中でも、茂木さんがリークしたという話は実際流れている。国会議員でもそういうことを言う人もいます」と“ウワサ”として飛び交っていることは認めた。一方で「それだけが真実かっていうと、そうじゃないところもある」と、自身が取材した内容を披露。「新人議員の中には、石破さんから商品券をもらったので、ありがたかって神棚に飾っていた人がいたらしいんです。それを某新聞社が見つけて、これなんですか？となって、もらったと話したという議員もいたということです」と紹介し、いくつものファクターが重なって報道に至ったことを解説した。

　さらに、青山氏は商品券配布が発覚したもうひとつの大きな要因について「前はバレなかったけど、今回はバレた。これは秘書たちが騒いだのも理由なんです」と指摘。裏金問題で秘書ばかりが起訴される事態になったため、当人たちも金銭的問題には敏感になっている。「おまえたちが勝手にもらったんだ、となったら秘書たちのせいになるから、先生、これは返してください」と、強く議員に求めたことが公になった一番大きなファクターだったと推察している。

　そして何より大きな要因は石破首相。「こういう時代、こういうご時世に、商品券を配った石破さんのセンスのなさ。これはいくら言われても仕方がない」と、首相自らが招いた失策だったことを改めて主張していた。