倉木麻衣 能登復興へ「音楽で力に」 輪島、金沢訪れ被災者と交流

[ 2025年3月22日 05:30 ]

輪島市で被災者と交流dした倉木麻衣(中央)
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 能登半島地震の被災地を襲った昨年9月の記録的豪雨から半年を迎えた21日、歌手の倉木麻衣(42)が今月に被災地を訪れた時の思いを本紙のインタビューで明かした。地震と豪雨で二重に被災した石川県輪島市の人たちと直接交流。「困難な状況下で、前を向いて復興に取り組まれていることに心が震えました。音楽で少しでも力になれたら」と思いを新たにした。

 輪島市の南志見地区を訪れたのは今月7日。前日入りした金沢市から翌朝、3時間以上かけて到着した。

 同地区は地震で320世帯約700人が孤立し、豪雨で10軒もの家が流されるなど甚大な被害に見舞われた。倉木が同市を訪れるのは2006年の全国ツアー以来。いまだ整備しきれていない道路や傾いた建物など、当時とは変わり果てた惨状を目の当たりにし言葉を失った。「その困難な状況の中、それでも多くの人たちが勇気を出して前を向き、日々一歩一歩復興に取り組まれていました。ここに来るまでとてつもない苦労があったと思います。輪島の魅力を伝えるため、音楽で少しでも力になれたらと強く思いました」。

 地域の交流拠点「南志見市場」では仮設住宅で暮らす被災者ら約100人と交流。集まった一人一人に両手を差し伸べて握手し、写真撮影にも笑顔で応じた。さらにアカペラで代表曲「chance for you」を披露。即興での歌声に被災者から大きな拍手が起こった。

 「故郷の復興のために熱い思いをもって日々を過ごされている。現地の皆さんとの触れ合いで逆にパワーをもらいました」

 翌8日にはライフワークとして取り組む国際女性デーの「HAPPY WOMAN FESTA」開催のため、金沢市の金沢港でミニライブを敢行。淡い黄色の加賀友禅を着て、1500人の観客を前に人気アニメ「名探偵コナン」のテーマ曲「Secret of my heart」や「渡月橋~君想ふ~」など4曲を披露した。輪島市に義援金も届けた倉木は「今後も音楽を通じた社会貢献活動を大切にしていきたい。また能登に行きます!」と誓った。

≪社会貢献活動はライフワーク≫
 「HAPPY WOMAN…」には2017年に初参加して以来6回目の参加。社会貢献活動は04年にノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんと対談して以来、倉木のライフワークとなっている。11年には東日本大震災を受け、宮城県女川町で炊き出しやライブを開催。14、16年にはカンボジアを訪問し「寺子屋」を建てるために募金活動を行った。

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