五木ひろし 長嶋さんから本物のスターを感じた瞬間「私にとって不滅の存在」

[ 2025年6月4日 04:53 ]

長嶋茂雄さん死去

長嶋茂雄さんと笑顔で握手をかわす五木ひろし

 歌手の五木ひろし(77)が、肺炎のため6日に89歳で亡くなった「ミスタープロ野球」こと元巨人の長嶋茂雄さんへの追悼コメントを、スポニチ本紙に寄せた。住まいが近く、新築祝いを贈られた間柄。ジャンルは違えど憧れ続けたスターの姿を思い出して「私にとって不滅の存在」と語った。

 長嶋さんが立教大学時代からのファンでした。本塁打記録も知っていて応援していました。当然、プロになられてからも後楽園球場によく見に行かせてもらいました。

 47年前、30歳の時に長嶋さんのお宅のすぐ近所に家を建てました。長嶋さんから新築祝いにイタリア製のサイドテーブルをいただきました。おしゃれなもので、今も大事に使わせてもらっています。

 何しろ、映画は高倉健さん、野球は長嶋さんの時代でした。昭和の大スターでしたが、2人とも年下の私のことを「五木さん」と呼んでくれていました。本物のスターはこういうことなんだなと勉強になりました。歌手として長嶋さんのようになりたいとずっと目標にしてきました。

 忘れられないのは、年末にゴルフに誘っていただいたことです。長嶋さんはオフシーズンです。「監督。申し訳ありませんが、今が一番忙しい時期なんですよ」と断ると「ああ、そうですか」と明るい口調で納得されていました。ゴルフをしていても本当に明るく、優しい方でした。

 奇しくも昭和百年の節目の年。昭和という時代に「記憶」を残した大スターだったと思うし、私にとって永久に不滅の存在です。
(歌手・五木ひろし)

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