桂米助 長嶋さんと約50年親交も規格外発言に驚き「僕は文化勲章より世界遺産を狙っていたんだけどね」

[ 2025年6月4日 04:55 ]

長嶋茂雄さん死去

善光寺参りの際、長野駅で長嶋茂雄さんと写真に納まる桂米助(右)(本人提供)
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 芸能界のミスターファンからも別れを惜しむ声が相次いだ。50年近い親交のある落語家でヨネスケこと桂米助(77)は「私の中ではNo・1の人。昭和そのもの。車椅子でも長く生きてほしかった」と涙ぐんだ。

 テレビで、豪快に本塁打を打つ立大時代の長嶋さんに魅せられてファンとなった。若手時代にラジオ関東(現ラジオ日本)「ナイター見どころ聴きどころ」に出演する中で対面。以来プライベートでも日本料理の名店「分とく山」に一緒に食事に行くなど、私生活でも親交を深めた。

 長嶋さんが2021年に文化勲章を受章した際は共に長野県の善光寺を参詣。「祝福させていただいた時“僕は文化勲章より世界遺産を狙っていたんだけどね”と言っていました」と規格外すぎるミスターの発想に度肝を抜かれた様子だった。

 改作落語「長嶋裁き」を作るなど仕事でもリスペクトを忘れなかった。大田区の多摩川グラウンドを度々訪問。「練習を見に行くと“来てくれたんですか~”と凄く喜んでくれました」とうれしそうに振り返る。練習後は着替えずすぐに家路に就く姿が印象的だった。「監督で多摩川に来ている時は車ですーっと帰ることが多かったですよ。ユニホームで来て、ユニホームで帰る。監督になったら、選手たちには裸姿見せなかったんだと思います」と心境を察した。

 「長嶋茂雄は永久に不滅です」。永遠の憧れ。いつも元気をくれる存在だった。「一緒にいるだけで幸せだった。これからは落語などで長嶋さんの偉業をどんどん語り継いでいきたい」。昭和の太陽は心の中でいつまでも輝き続ける。

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