政界のご意見番　江藤拓前農相の失言受け自身の5か条公表「自戒を込めて5つの“タ”を用意している」

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　自民党の伊吹文明元衆院議長が4日、BSフジ「BSフジLIVE　プライムニュース」（月～金曜後8・00）に生出演し、江藤拓前農相の失言を受け、持論を語った。

　財務相、党幹事長などを歴任し、21年に政界を引退した、“政界のご意見番”。番組では、コメ不足や価格高騰に関する議論を繰り広げた。

　その中で、「私はコメを買ったことがない」などと発言し、事実上の更迭となった江藤氏の失言についても質問が飛んだ。伊吹氏は「私も国会議員を40年近くやって、いろんなポストに就いた時に、いろんなところでいろんな話をするように言われる」と、議員生活での講演の多さに言及した。

　その上で「ポピュリズム的な世論に迎合して、自説を曲げたり、風に溺れたりする必要はまったくない」としつつ、「自分の価値観を言うべき時でも、少しのみ込んで言わないとか、もちろん失言に当たるようなことは心すると」と述べた。

　自身が講演する際には「自戒を込めて、5つの“タ”というのを用意している」という。それは（1）立場、（2）タイミング、（3）たとえ話、（4）他人の悪口・批判、（5）旅先での気の緩み。「まず自分の立場。それからタイミング。今、コメが高騰している“タイミング”で、自分はそのコメの高騰を抑えなければいけないという農水大臣という“立場”で、佐賀県連（での講演）という“旅先”で、若干笑いも取らなければならないという。これで言うと、1と2と5に江藤さんは引っかかっちゃった」と、江藤氏の状況を例に指摘していた。