【センバツ】市和歌山・丹羽が横浜から8奪三振の好投 小園健太を参考に「めっちゃ良くなった」

[ 2025年3月19日 15:30 ]

第97回選抜高校野球大会第2日 1回戦   市和歌山(和歌山) 2―4 横浜(神奈川) ( 2025年3月19日    甲子園 )

<市和歌山・横浜>力投する市和歌山・丹羽(撮影・北條 貴史)
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 市和歌山(和歌山)は優勝候補の横浜(神奈川)相手に食い下がったものの、2―4で敗れて初戦で姿を消した。

 相手ペースの序盤からムードを変えたのは、2番手で登板した右腕の丹羽涼介(2年)だった。0-3の3回1死満塁で先発の土井源二郎(3年)に代わりマウンドへ。最初の打者が横浜先発投手の織田翔希(2年)で「とにかく強い相手。あの場面やったら三振で抑えたらベストと思っていた」と見逃し三振に仕留めると、1番・阿部葉太(3年)も「いい打者なので三振は取れない。厳しいところを攻めよう」と挑み、遊ゴロに抑えた。

 4回に1点は失ったものの、その後は最速147キロの直球主体に、6回2/3を2安打4四死球8奪三振1失点と踏ん張った。同学年の織田との投げ合いは「意識していた」と明かし、横浜との対戦にも「優勝候補と戦う機会ってあまりないのでワクワクしてました」と強心臓ぶりをのぞかせた。8回には阿部葉からもカーブで三振を奪い、「意外と自分も通用するんだなと思った」と手応えをつかんだ。

 昨秋は最速143キロだったが、学校のグラウンドでは150キロも出している。冬の間はスクワットなど下半身のトレーニングに取り組んだほか、体の使い方を変えて球速がアップ。甲子園でも活躍したOBのDeNA・小園健太投手の直球の握りを参考にした。「変化球の質をもっと高めたい」と課題を口にする一方、「チームを勝たせるピッチングができる存在になりたい。憧れですけど、小園さんを超えられるような投手になりたいです」と目を輝かせた。

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