【センバツ】二松学舎大付 春43年ぶり初戦突破 市原監督がエースで準V82年以来の快挙

[ 2025年3月19日 05:19 ]

第97回選抜高校野球大会第1日 1回戦   二松学舎大付3―2柳ケ浦 ( 2025年3月18日    甲子園 )

<二松学舎大付・柳ケ浦>6回、勝ち越しの適時二塁打を放ち、ガッツポーズの二松学舎大付・入山(撮影・北條 貴史)
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 二松学舎大付(東京)は開幕戦で柳ケ浦(大分)を3―2で破り、43年ぶりの選抜勝利を挙げた。

 メジャー級の弾丸ライナーで勝負を決した。同点の6回2死二塁。二松学舎大付の1番・入山唯斗(3年)は内角直球を豪快に引っ張った。左越えの決勝二塁打。名誉挽回の殊勲打に拳を突き上げた。

 「ホッとした。自分のミスで点を取られてしまったので“何とか自分に回せ”と言ってきた。絶対に打ってやろうと思っていた」

 一度は甲子園の魔物に足をすくわれた。1―0の5回2死一、二塁からの遊ゴロ処理で一塁へ悪送球。昨秋の公式戦9試合を無失策で通した自慢の守備のほころびで同点を許した。「甲子園は特別でのまれた」。汚名はバットでそそいだ。市原勝人監督の指示「積極的にストライクを打て」を徹底した昨秋は今大会出場32校でトップのチーム打率.394。入山は聖地でも教えを貫き、1ボールからファーストストライクを逃さなかった。

 右腕2本柱の河内紬(3年)、及川翔伍(3年)の継投で1点差を逃げ切り、市原監督がエースで準優勝した82年以来43年ぶりの選抜勝利。「甲子園で一つ勝つのは大変。(入山は)何かやるだろうなと思っていた」。東京勢では70年の日大三以来55年ぶりの開幕戦勝利だった。

 OBのカブス・鈴木と同日の開幕戦。一足先に吉報を届けた入山は「ホテルに帰ってじっくりみんなで(テレビを)見ます。自分たちは頑張ったので、今度は誠也さんに頑張ってほしいと思います」と声を弾ませた。(柳内 遼平)

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