大谷翔平 第4打席は申告敬遠で場内大ブーイング 6―3の7回2死二塁から歩かされる

[ 2025年3月19日 21:10 ]

ナ・リーグ   ドジャース―カブス ( 2025年3月19日    東京ドーム )

<カブス・ドジャース>7回、申告敬遠される大谷(撮影・木村 揚輔)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が19日、カブス戦に「1番・DH」で先発出場。7回2死二塁で迎えた第4打席は申告敬遠で歩かされ、場内はカブスベンチの采配に大ブーイングを浴びせた。

 ファンが沸いたのは5回だった。1死走者なしで大谷は2番手右腕ピアソンと対戦。カウント2―2から99.1マイル(約159.4キロ)速球を捉えると打球は右中間方向へ。フェンス際の際どい打球はファンに当たってグラウンドへ戻ってきたが、塁審は本塁打の判定。その後、ビデオ検証が行われたが、本塁打と認められ、場内は大盛り上がりとなった。本塁打と判定されると、大谷はベンチでガッツポーズを繰り出した。

 7回は2死走者なしからパヘスが二塁打で出塁。場内は大谷の2打席連発への期待が高まったが、敬遠が申告されると大ブーイングが沸き起こった。

 18日の開幕戦では、今永との注目の日本人対決は2打席凡退に終わった。しかし、1点を追う5回1死一塁で迎えた第3打席で今季初安打となる右前打を放って好機を拡大し、3点を奪う逆転劇を演出。9回には元広島ブレージャーから右翼線二塁打を放って今季初長打もマークし、この一打も得点を呼び込んだ。

 メジャー8年目の開幕戦も大谷らしい活躍を見せたかに思われたが、内心は違った。「あまりバッティングに関しては緊張することは普段ないけど、珍しく緊張しているなという感じが1打席目はあった」と正直な心境を吐露。ロバーツ監督も「なかなかナーバスな翔平を見ることはないが、日本の国歌が流れた時に感傷的になっているように見えた」と明かした。

 それでも2戦目に向けて大谷は「もうちょっとリラックスしていけるかなと思う」と話していた通り、開幕2戦連続安打と好スタートを切った。

 昨季は史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」を達成し3度目のMVPに輝いた。メジャー移籍から8年目となる今季は投手としても5~6月に復帰予定で、本格的な二刀流シーズンとなる。日本選手では初で、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来13年ぶりの3冠王、チームとしては1998~2000年のヤンキースを最後にない今世紀初のワールドシリーズ連覇も期待されている。

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