オリックス高卒2年目・東松が追いかける宮城の背中 切り替えの大切さを再確認したエースからのLINE

[ 2025年3月19日 08:00 ]

オリックス・東松
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 オリックスの高卒2年目左腕・東松が、初の開幕1軍入りへ奮闘を続けている。岸田監督ら首脳陣に春季キャンプでA組(1軍)に抜てきされ、ブルペンや対外試合でアピール。先発タイプだが、今季1軍では中継ぎ起用を構想され、キャンプ後のオープン戦でも1軍同行を続けている。

 高卒1年目の昨季はウエスタン・リーグで7試合に登板し、3敗(0勝)で防御率は15・43。宮城や山下など自軍の先輩らが、チームの遠征時に残留で大阪・舞洲の球団施設で練習に励む際は「基本1軍に行っている選手なので、あんまり邪魔したらよくないなと思って…」と話しかけることを遠慮するほど圧倒されていた若武者左腕だったが、A組に入った今春のキャンプでは積極的にコミュニケーションを図り、学びを得たという。休日には宮城、曽谷に釣りへと誘われるなど、グラウンド内外で先輩サウスポーの背中を追い「例えばプライベートの話をしていても、そこから野球の話に転換したときになると、お二方とも熱心になって話をしてくれて…」と、目を輝かせた。

 1回1失点だった8日の巨人戦後には、宮城にLINE。「自分の悔しさをあんまり言い過ぎるのも違う」とためらいの気持ちもありながら送ったメッセージに、エースから「すぐに切り替えろ」と返事をもらった。先発とは違い、一日一日が勝負の救援のポジションにとって大事なマインドを再確認。「一番身近で偉大な先輩の言うことで、切り替えられた」と、続く11日の中日戦では宮城の後をうけて2番手で1回を無安打投球と、引きずることなく結果を残した。

 直近の登板となった18日のDeNA戦では、強力打線につかまって1回4失点。それでも春季キャンプ中に厚沢投手コーチが「野球なんてやられることも当然あって、やられるときはどんな感じなのかも見なければいけない」と語っていた通り、高卒2年目左腕にとっては全ての経験がこれからのキャリアにとっての糧となるはず。若き背番号48がここからどのようなパフォーマンスを示し、どのような成績を残すのか、取材を通して追い続けていきたい。(記者コラム・阪井 日向)

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