市川染五郎 新作歌舞伎「木挽町のあだ討ち」で美少年・菊之助役 27日に20歳の誕生日

[ 2025年3月25日 16:36 ]

歌舞伎座「四月大歌舞伎」の新作歌舞伎「木挽町のあだ討ち」で主演を務める市川染五郎
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 歌舞伎俳優の市川染五郎(19)が25日、都内で歌舞伎座「四月大歌舞伎」(3~25日)の新作歌舞伎「木挽町のあだ討ち」の取材会に出席した。

 原作は直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した作家の永井紗耶子氏(48)の同名小説。父を殺害され、仇を討とうとする美少年・菊之助を演じる。

 21日から稽古がスタート。原作は仇討ちを目にした木挽町の住人らがその様子を語る構成だが、舞台は菊之助の心情を追う形で展開していく。

「セリフの声のトーンや、どこで動くとか(新作は)前例がないので、1から作っていかなくてはいけない」と苦労しているよう。

 上演時間の関係で削ったセリフもあると明かしたが「削ったから忘れるのではなくて、口にしなくてもこの場面はこういう気持ちなんだと。表面的な部分だけではなく、自分の腹の部分、内面を表現していきたい」と意欲を見せた。

 原作を手がけた永井氏は8歳の時にスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の初演を見て以来の歌舞伎のファン。主演する染五郎が出演した歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」やことし1月の「新春浅草歌舞伎」なども観劇したと明かし「舞台に立ったときに華があると絶賛。「推しにやっていただく気持ち」と目を輝かせた。

 27日に20歳の誕生日を迎える。

 「あまり年齢を意識していないというか、20歳になるからどうということはない。年齢で区切ったりとか、何歳までにこれをやりたいとか区切るのも大切だと思うんですけどそうではなくて、明日こそ、もっといいものをやろうと。いまできる自分の最大限をやろうという気持ちでいたい」と気を引き締めていた。

 20代最初の舞台で、主演の大役を担う。

 「先輩方もいらっしゃいますが、その中で芯に立たなくちゃいけない。その中でしっかり責任を果たせるようにと思っています」と決意を込めた。

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