田崎史郎氏 商品券問題で自民党内の空気は?「石破さんのままでつらいけど、頑張ろうという考えに」

[ 2025年3月25日 14:50 ]

東京・有楽町のニッポン放送
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 政治ジャーナリスト田崎史郎氏(74)が24日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~金曜後3・30)にゲスト出演し、石破茂首相の商品券問題を受けて今後の政局を占った。

 自民党の新人議員15人との会食に際し、10万円相当の商品券を配っていた問題で、石破首相は「法的には問題ないと認識している」と強調したが、その後も国会で野党側から厳しく追及されている。この問題の発覚後に行われた各社の世論調査で、内閣支持率は20~30%台前半へと急降下。7月の参院選への影響は避けられない事態となっている。

 そんな状況でも、野党が内閣不信任案へ動く様子はないという。衆院で不信任案を単独で提出できる51票を持っているのは、立憲民主党だけ。田崎氏は「立憲民主党は早急に提出するつもりはない。このまま石破さんで参院選を戦ってくれるといいな、戦いたいなと。弱った石破政権で戦いたいというのは、当然の心理なんですよ」と分析した。野党が一致団結して可決に動くかも微妙で、「危ない橋を渡る必要もない。その可能性が高いですけど、一方で自民で引きずり下ろす動きがあるかというと、今のところ出ないと思いますね」と見通した。

 その理由について、田崎氏は「自民党の誰が総裁になろうと、その人が総理大臣になるか分からないのが、今の少数与党。そうすると、石破さんのままでつらいけど、頑張ろうという考えに今は動いている」と説明した。

 キャスター辛坊治郎氏からは「常識的に、参院選に突入した時に、与党である方が野党であるより戦いやすい?」と質問された。田崎氏は「もちろんそうでしょう」と答え、「自民党の参院選の比例で、最も議席数が少なかったのは、野党時代の12議席なんですよ」と解説。「野党になるといろんな業界団体を動かせなくなるので、集票能力が落ちる」と付け加えた。

 さらに辛坊氏からは、「ということは、不人気な石破さんでも、首相の座を失うリスクを冒してまで、党内政変をする意味はないってことですね」と念押しされた。田崎氏は質問に答えず、「ただ一方で、内閣支持率はガクンと落ちました。今、2割台なんですね。2割台からさらに落ち込んで、十数パーセント、あるいは1桁になる。そうなった場合は別の心理が働いてくるでしょうけど、今の状況ならば、まだこのままでという感じだと思います」と見通しを語った。

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