DeNA 牧で“魔の土曜”脱出で勝率5割復帰!4戦連続マルチ安打

[ 2025年4月13日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―4ヤクルト ( 2025年4月12日    横浜 )

<D・ヤ>5回、死球を受けた牧(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAが12日のヤクルト戦に5―4で競り勝ち、連敗を4で止めた。牧秀悟内野手(26)は4試合連続のマルチ安打をマークしチームの勝利に貢献。今季初めて打率を3割台に乗せ、昨年から続いていた土曜日の連敗も8でストップ。勝率5割に復帰した。

 なんとか、ようやく「魔の土曜日」の呪いを断ち切った。DeNAは9回に救援陣が4点を返され、1点差でヒヤヒヤの逃げ切り。三浦監督は「最後にバタバタしてしまった。こっちの責任」と振り返ったが、白星こそが何よりの良薬だ。土曜日のスタンドを埋めた3万3595人の大観衆を、やっと喜ばせることができた。

 「流れが悪い中での試合。まず勝てたのが凄く良かった」。笑顔で話したのは主将の牧だ。チームは昨年8月17日の巨人戦から土曜日の試合は実に8連敗。うちサヨナラ負け3度、1点差負け5度の「ブラックサタデー」で、牧もその間は33打数5安打の打率・152に終わっていた。フィーバーできないサタデー8連敗。「特に意識しなかった」というが、この日はバットで流れを引き寄せた。

 初回1死で左翼線二塁打。1点を先制した直後の3回1死一塁では中前打でつなぎ、4番・宮崎の適時打を呼び込んだ。これで自身は4試合連続のマルチ安打に10試合連続出塁。打率・308と今季初めて3割台に乗せ「(状態は)悪くはないと思う」とうなずいた。打つだけではない。さらに闘志を見せたのが5回だった。

 1死一塁でランバートの148キロの直球が左上腕を直撃。この死球に「あ、痛!」と絶叫した牧は一度ベンチに戻るも、治療を終えてすぐさまグラウンドへ。次打者・佐野の右前打で三塁へ進む好走塁を見せ、宮崎の右犠飛でタッチアップしてホームへ。激走連発で4点目のホームを踏んだ。試合後は「ちょっと腫れてる」と話したが「明日様子を見て、ですけど(出場は)全然問題ない」と力強く話した。

 土曜日だけでなく直近の連敗も4でストップ。勝率を5割に戻した。大混戦ムードが漂うセ界で「ここから(貯金を)積み上げていければ」と三浦監督。魔の土曜日の呪縛は解けた。これからは素晴らしいサタデーが待っているはずだ。(鈴木 勝巳)

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