阪神打線、左投手が打てない…佐藤輝も森下も中日・松葉の術中にはまって沈黙 甲子園での中日戦連勝止まる

[ 2025年4月13日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―3中日 ( 2025年4月12日    甲子園 )

<神・中>5回、空振り三振に倒れる佐藤輝(投手・松葉)(撮影・岸 良祐)
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 阪神は12日の中日戦で、12安打を放ちながらも3併殺打の拙攻が響き、2―3で敗れた。佐藤輝明内野手(26)、森下翔太外野手(24)の看板2選手が、技巧派左腕の松葉の術中にはまって完全に沈黙。チームは今季、左腕が先発時に2勝5敗と黒星が先行する。昨季から続いていた甲子園での同戦の連勝も11でストップ。わずか1日で、勝率5割に逆戻りした。

 打てそうで打てない。前日に高橋宏の剛速球を打った虎打線が、直球が130キロ台の松葉に翻弄(ほんろう)された。ツーシーム、カットボール、時に緩いカーブも交ぜる多彩な変化球の前に安打が続かない。降板した7回終了まで、全てのイニングで走者を出しながら1点しか取れなかった。

 佐藤輝は、松葉の術中に陥ったことを認めるように「それに尽きると思います。明日勝てば勝ち越しなので切り替えて頑張ります」と淡々と振り返った。3点を追う5回。1点を返してなおも2死一、三塁でスプリットにバットが空を切って三振に倒れた。4万2601人が入ったスタンドから、ため息が漏れた。森下と並ぶ3番、4番が無安打に終わり、攻め手に欠いた。昨年から続いた甲子園での中日戦の連勝は11で止まった。

 今季の猛虎は、不思議とサウスポーに手こずっている。左腕が先発時はこれで2勝5敗。特に、佐藤輝と森下の苦戦が目立つ。右投手に打率・250の佐藤輝は対左が・105(19打数2安打1本塁打)。右には・321と強い森下は、左腕に・130(23打数3安打1本塁打)と実力を発揮できていない。チームとしては、ヤクルト・石川にも勝ち星を献上したように、技巧派の左投手を攻略できない試合が続く。

 「ゲームをあまりうまく運べなかったというところですね。そういう(攻めあぐねる)ゲームになってしまいましたね」

 藤川監督はドツボにハマった打線を悔やんだ。あと1点が届かなかった9回は、代走・島田の痛恨の走塁ミスがあったとはいえ、試合を通じて12安打を放ちながら3併殺打を喫した拙攻こそが敗因だった。安打は出ている。あとはつながり。クリーンアップが元気になれば、自然と得点は増える。(倉世古 洋平)

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