阪神・伊原、初登板から6試合連続零封「ゼロに抑えるのが一番」ビハインドの展開も存在感光る2回無失点

[ 2025年4月13日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―3中日 ( 2025年4月12日    甲子園 )

<神・中>7回、木浪(右)とグータッチする伊原(撮影・中辻 颯太)
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 敗戦の中で“ミスターゼロ”の存在感が光った。阪神・伊原が3番手として6回から救援。回またぎでの起用となったが、与えられた役割をきっちり果たした。

 「とにかくゼロに抑えるのが一番なので。ランナーが出ても、いなくてもそこは変わらない。どこの立場でも一緒なので、ゼロで抑えるというところができたことだけ良かった」

 2点ビハインドの展開で出番は訪れた。代わりばなの6回を3者凡退に抑えると粘りを見せたのは続く7回だった。先頭の岡林にプロ初登板の3月30日広島戦以来となる安打を許したが表情は全く変わらない。2死一、二塁まで攻め込まれたが、代打・中田を高めの143キロ直球で遊ゴロ。勝利を呼び込むまでには至らなかったが、接戦のまま終盤勝負に持ち込んだ。

 これでデビュー戦から6試合連続無失点。許した安打も8回1/3で2本と抜群の安定感を誇る。与四球もわずか2。藤川監督は「このまま続けてもらえたら」と目を細めた。

 物おじしない性格が急成長を後押しする。「普段は(先輩に)なかなか自分から話しかけることはないですけど」と照れくさそうに笑うが、野球のことになると一変する。初の春季キャンプ期間中も、先輩投手のもとを積極的に訪問。「聞ける環境があるので、最大限に生かしながら自分の引き出しにしないといけない」と貪欲に学ぶ姿があった。

 試合を重ねるごとに輝きを増す新人左腕。快進撃はまだまだ終わらない。(山手 あかり)

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