石橋静河 来年後期、朝ドラ「ブラッサム」でヒロイン 作家・宇野千代さんがモデルの恋多き女

[ 2025年5月30日 05:00 ]

26年度後期のNHK連続テレビ小説「ブラッサム」主演に決まり笑顔でポーズをとる石橋静河(撮影・長嶋 久樹)
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 女優の石橋静河(30)が2026年後期のNHK連続テレビ小説のヒロインに決まり、29日に大阪市内で開かれた会見に出席した。タイトルは「ブラッサム」。石橋は18年の「半分、青い。」以来2度目の朝ドラで、「まさか自分がヒロインをやる日が来るとは。青天のへきれきとはこのことか!」と満開の笑みを浮かべた。

 大正から平成にかけて活躍した作家の宇野千代さんがモデルで、山口県岩国市などが舞台。役名は葉野珠(はの・たま)で、早くも報道陣から「たまちゃん」と愛称で呼ばれると、「たまちゃんか…猫みたいで可愛い。うれしい」とはにかんだ。

 宇野さんは雑誌の創刊や「おはん」といったヒット作で知られる。私生活では4度の結婚や文豪・梶井基次郎との熱愛など恋多き女だった。石橋が受けた印象は「人に真っすぐ猛スピードで突っ込み、全力で向き合った人」。役づくりに向けて「自分の好きなものは次の日を生き抜くパワーなので、そういう感覚を大事にしたい」とイメージを膨らませた。

 石橋は22年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の静御前役や、昨年の同局主演ドラマ「燕は戻ってこない」で代理出産を引き受ける主人公を演じ話題になるなど、NHKの作品で存在感を強めてきた。今回はオーディションではなくキャスティングでの起用で、今春にオファー。制作統括の村山峻平氏は「強いまなざしが印象的だった。30代、40代の時の演技が大事になってくる。石橋さんは適任」と起用理由を明かした。

 「ブラッサム(開花)」のタイトル通り、桜のシーンの撮影に合わせて来春のクランクインを予定している。石橋は「“今日もいいもの見たな、よし!”と思ってもらえるような作品にしたい」と期待を胸にトークにも花を咲かせていた。

 ◇石橋 静河(いしばし・しずか)1994年(平6)7月8日生まれ、東京都出身の30歳。15年に舞台「銀河鉄道の夜2015」で女優デビュー。17年公開の主演作「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」でブルーリボン賞新人賞受賞。21年にリメークされたフジテレビ「東京ラブストーリー」で主演。4歳からクラシックバレエを始め、ダンスでの海外留学も経験。1メートル63。

 ▼宇野千代 1897年、山口県生まれ。23歳で作家デビュー。1936年にファッション雑誌「スタイル」を創刊。エッセーやコラムなどで人気を博したが、戦時中に廃刊。戦後に復刊させ、着物のデザイナー業も始める。57年の「おはん」は野間文芸賞を受賞。85歳で自伝的小説「生きて行く私」を刊行し、100万部を超えるベストセラーとなる。96年に98歳で死去。

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