田崎史郎氏 コメ価格の今後解説 「マーケットに冷やし玉撃ち込んだ」小泉進次郎農水相の発言とは

[ 2025年5月26日 21:12 ]

フジテレビ社屋
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 政治ジャーナリスト田崎史郎氏が26日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演し、コメ価格の今後を占った。

 「私はコメを買ったことがない」発言の江藤拓前農水相が更迭されたことを受け、小泉進次郎農水相が21日、後任に就任。就任直後から放出備蓄米の入札を中止し、政府が価格を決めて販売する随意契約にする方針を口にした。この日には大手小売業者からの販売受付をスタート。6月上旬に5キロ当たり2000円ほどで店頭に並ぶことを目指している。

 2000円という価格の実現性について、田崎氏は「政府が保有するお米ですから、随意契約にしましたから、政府が値段を決められる。確実に実現するだろう」と見通した。

 問題なのは、通常に流通しているコメの価格がどこまで下がるか。田崎氏は「石破総理が、他のコメも含めた全体のコメの値段を、水曜日の党首討論で“3000円台にしたい”と言った。それができるかなんです」と分析した。

 3000円台の実現には石破首相、小泉氏も自信を持っているという。田崎氏は「その根拠をいろいろ聞くと、卸業者が精米機をフル回転させると言っているとか、コメを買えなかった業者の人が、全農から“コメを買いませんか?”と言ってきているとか、そういう動きが出てきている」と、目詰まり状態だったコメに流通の兆しが出てきていることを指摘した。

 その大きな理由の一つが、小泉氏が掲げる2000円での備蓄米販売だという。「その原因は、石破さんが3000円台と言われたこと。それにかぶせるように、小泉さんが“いや、2000円ですよ”と。“これで足りなかったらどんどん出します、もっと放出します”と言っている」と田崎氏。市場にコメが十分に出回れば、価格は自然と下落していくため、在庫を抱える業者も放出を始めるのではないかと推測した。「(在庫を)抱えている方は、売り渋っているわけですよ。売り渋っているのは、この価格を維持すればどんどん高い金でどんどんどんどん売り続けられますから」と説明。「そうじゃなくて、値段が下がるとなったら、出さざるを得なくなる。そういう意味で、マーケットに“冷やし玉”を撃ち込んだわけですよ」と、発言による価格下落効果を期待していた。

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