下條アトムさん死去　昭和の名作彩る名脇役、また一人…訃報相次ぐ　西園寺章雄さん、川辺久造さん…

下條アトムさん（2017年撮影）
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　俳優の下條アトム（しもじょう・あとむ）さんが1月29日に死去したことがわかった。78歳。23年9月に急性硬膜下血腫を患って以来、闘病中だった。昭和から令和まで長きに渡り芸能界で活躍を続けた俳優の訃報が相次ぎ、列島が悲しみに包まれている。

　下條さんは1946年11月26日生まれ、東京都出身。映画「男はつらいよ」シリーズの3代目おいちゃん役で知られる俳優・下絛正巳さんと元女優の田上嘉子さんの間に生まれた。69年放送のNHK連続テレビ小説「信子とおばあちゃん」でドラマデビューし、日本テレビ系「太陽にほえろ!」や「火曜サスペンス劇場」シリーズ、テレビ朝日系「相棒」シリーズや「土曜ワイド劇場」などで名脇役として重宝された。

　下條さんはナレーターとしても活躍し、昨年10月から放送されたテレビCM、味の素「生オリーブオイルソース　瀬戸内レモン」のナレーションが最後の仕事となった。

　4日には女優・岸野佑香さんが81歳で死去した。舞台「セールスマンの死」レッタ（66年）、「イルクーツク物語」産院の保母（68年）、「リリオム」マリ（76年）、「日の出」劉嬢（81年）など多数の舞台で活躍した。

　1月には、知的な悪役などでテレビドラマに起用され、長年の功績が評価され「田辺茂一賞」を受賞した川辺久造さんが92歳で死去。また「必殺シリーズ」や「水戸黄門」「大岡越前」など時代劇で重宝された俳優の西園寺章雄さん（享年77）の訃報も伝えられた。