尾上右近 夢で曽祖父と“対面”!?「背骨を見せてもらいました」歌舞伎座での念願演目には充実感

[ 2025年4月7日 19:20 ]

舞台上で高祖父の六代目尾上菊五郎の写真パネルを持ち笑顔を見せる尾上右近
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 歌舞伎俳優の尾上右近(32)が7日、東京・新橋演舞場で映画「菊五郎の鏡獅子 4Kデジタル修復版」の上映記念スペシャルトークショーを行った。

 同作は小津安二郎監督が唯一作成した記録映画。六代目尾上菊五郎が「春興鏡獅子」を披露する姿が収められている。2022年に松竹大谷図書館が行ったクラウドファンディングによって4Kデジタル修復が行われた。

 この日は新橋演舞場の巨大スクリーンで上演されることとなった。「曽祖父をより人間らしく感じました。古い映像を見ているとどんどん神さまに見えてきてしまうところがあったんですが、皮膚の感じとか遠くから撮っている時のピントの合い方、劇場空間が改めてクリアに見えて、より生々しかった。実在している感じとかが、曽祖父が人間であったことも感じますし、50代の本当に脂の乗りきっている姿を感じました。あとは天才的な素直さ、江戸っ子のせっかちな部分など、人間性を感じました」と修復された映像に感嘆していた。

 右近にとっては3歳時に歌舞伎俳優を志すきっかけとなった曽祖父の名演だ。現在自身も歌舞伎座の「四月大歌舞伎」で初めて鏡獅子を踊っている。「毎回終わる度に楽屋に戻ると“廃人”のようになる大変な舞踊ではありますが、毎日舞台に立つのが楽しかった初舞台のような気持ちです」と充実感を口にした。

 そんな右近は曽祖父の六代目菊五郎を「会ったことはありませんが、この世の誰よりも知っている人」と自負している。先日も不思議な体験もしたといい、六代目菊五郎が自身の夢に登場。「(六代目の)背骨を見せてもらって“こんな感じなんですね”と言ってました。“会っている”ことになりますね。(自分は)変な人ですよ。めちゃくちゃ変な人だという自覚は持つようにしています。でもそういう自分も気に入っていますよ」と自虐しながら笑った。

 公演は25日まで。

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