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前世界王者モロニー「距離を詰められなかったのが敗因」 天心をグラつかせたが…判定負けで2連敗

[ 2025年2月24日 22:38 ]

プロボクシング119ポンド(約53.98キロ)契約   WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者 那須川天心(帝拳)<10回戦>前WBO世界バンタム級王者 ジェーソン・モロニー(オーストラリア) ( 2025年2月24日    東京・有明アリーナ )

6R、モロニー(左)のパンチを浴び、ぐらつく那須川(撮影・島崎忠彦)
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 前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニ―(英国)が“キックボクシングの神童”那須川天心(帝拳)に判定負けを喫した。これで昨年5月の武居由樹戦に続いて連敗。さらに20年10月に井上尚弥に敗れた一戦も含めて日本人3連敗となった。

 日本人王者が占めるバンタム級主要4団体統一の野望も明かしていた神童を過去最大に追い詰めた。試合は序盤から積極的な戦いを見せた。その中、右ストレートが那須川の顔面を捉える場面もあった。第6ラウンドには、強烈な左右のパンチで那須川をグラつかせた。その後は超接近で戦った。しかし第7ラウンドは相手の右アッパーやフックを被弾する場面もあった。しかし終盤も攻め切れず試合終了。93ー97が2人、92ー98が1人の0ー3で判定負け。2連敗を喫した。

 「勝てたかもしれない試合だった。そして、自分の中では接戦だなと思っていた試合でしたので、なかなか厳しい展開になり、そして負けてしまったことは本当に残念なことだと思う。自分のベストは尽くしたと思いますが、残念な結果になってしまった。自分自身が距離を詰められなかったのが敗因」と試合全体を振り返った。

 那須川の印象についても「もちろん良い選手だと思うし、彼が素晴らしい選手だと知っているからこそ、この挑戦を受けた」と称えた上で、「あそこまでトリッキーに動いて、走り回っているだけの天心選手にポイントがいったラウンドがあったのが少し残念。追わなきゃいけないっていうところで戦いづらさもあった。自分の中でフラストレーションがあってイライラしてしまった場面もあった。それでも自分ができることやろうと思って、彼をリング上で抑えられればよかったと思う」と語った。

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