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那須川天心を過去最大に追い詰めてグラつかせた!前世界王者モロニー判定負け 試合後にファン拍手喝采

[ 2025年2月24日 19:59 ]

プロボクシング119ポンド(約53.98キロ)契約   WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者 那須川天心(帝拳)<10回戦>前WBO世界バンタム級王者 ジェーソン・モロニー(オーストラリア) ( 2025年2月24日    東京・有明アリーナ )

<プライムビデオボクシング11>6R、モロニー(左)のパンチを浴び、ぐらつく那須川(撮影・島崎忠彦)
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 前WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニ―(英国)が“キックボクシングの神童”那須川天心(帝拳)に判定負けを喫した。これで昨年5月の武居由樹戦に続いて連敗。さらに20年10月に井上尚弥に敗れた一戦も含めて日本人3連敗となった。

 日本人王者が占めるバンタム級主要4団体統一の野望も明かしていた神童を過去最大に追い詰めた。

 試合は序盤から積極的な戦いを見せた。その中、右ストレートが那須川の顔面を捉える場面もあった。2R終了後にはセコンド陣から「終わらせろ!」という指示も飛んだ。第6ラウンド開始早々に強烈な左右のパンチで那須川からダウンを奪いかけた。その後は超接近で戦った。しかし第7ラウンドは相手の右アッパーやフックを被弾する場面もあった。しかし終盤も攻め切れず試合終了。判定0ー3で連敗を喫した。リングを降りると、リング下で待っていた妻と抱擁。そして花道を退場すると大きな拍手が送られた。

 昨年5月に現WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)に判定負けを喫して王座から陥落。それ以来の再起戦は“神童”那須川との対戦となった。「痛い経験から、またチャンスをもらえたってことは凄く大きい。またチャンピオンに戻るためには、この那須川天心戦を超えていかなければいけないと思うそのための通過点になる」と王座返り咲きへ覚悟を口にしていた。

 那須川は武居と同じキックボクシング出身で左構え。武居戦以上にサウスポー対策をこなし、アンジェロ・ハイダー・トレーナーは「サウスポー連続で試合に向けて準備ができるのはありがたい経験。ただ、2人は左利きということが共通点で。武居はスキルがありパンチがうまいが、天心は動きとかスピードで勝負してくる選手。今回はそれに向けての対策をしたし、武居と対戦した時と今回は違ったタイプのビースト(野獣)だ」と強調していたが勝利は遠く2連敗となった。

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