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那須川天心 前日計量ヒヤヒヤパス ロバート山本に感謝「僕の“スッポン”がさらされずに済んだ」

[ 2025年6月8日 05:00 ]

バンタム級10回戦   WBC1位・那須川天心《10回戦》WBA6位ビクトル・サンティリャン ( 2025年6月8日    有明コロシアム )

<ボクシング 計量>計量に臨む那須川天心(中)(撮影・西海健太郎)
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 前日計量が7日、都内で行われ、“フルチン”で臨んだ那須川天心は3度目でリミット(53・5キロ)を100グラム下回る53・4キロでパスした。11月に予定される世界初挑戦への過程をポケモンゲームで表現。「四天王」と呼ぶ日本人バンタム級世界王者への挑戦権をつかみ取るため、世界前哨戦で最後の“バッジ”を集めることを誓った。メインの統一戦で激突するWBC王者・中谷潤人とIBF王者・西田凌佑はともに一発でクリアした。

 計量台に上がった那須川は何度も戸惑いの表情を見せた。大きく息を吐くも2度の計量ではわずかにオーバーし、パンツを脱いだ3回目にようやくパスした。まさかのアクシデントに場内は静まりかえったが、本人はどこ吹く風。人生初のフルチン計量を終えると「公共の場に僕の“スッポン”がさらされずに済んだ。いつか全国の前でさらしてやろうという気持ちはある」とジョークを飛ばし、報道陣を笑わせた。

 同じく全裸計量となったサンティリャンとは約13秒フェースオフを展開。これまで対戦相手とは友好的だったが、この日はにらみを利かせてきた相手から視線を外さなかった。「向こうから仕掛けてくるタイプの人はいなかった。試合がどうなるか楽しみ」。世界ランカー対決へ早くも火花を散らした。

 次戦をクリアすれば、11月には世界初挑戦することが計画される。ここまでの過程を「RPGゲーム」と例え「ジムリーダー全員を倒して、四天王と戦う権利を得る。その全部のバッジそろえるのが今回の試合」とポケモンゲームの主人公と重ねた。“ラスボス”となる四天王と表現した、バンタム級日本人世界王者の一人、WBO王者・武居由樹(大橋)は来場予定。また同興行ではWBCとIBFの王座統一戦も行われる。「そことも比べられると思う。自分の中の最大限を出して次“那須川(世界に)いけるんじゃないか”という試合をしたい」。

 それでも最後には「四天王を倒したところでゲームは終わらない」と付け加えた。世界前哨戦はあくまで通過点。全クリを目指す那須川のストーリーはまだまだ続く。

 ≪ロバート山本 放送事故危機救った≫あわや放送事故の危機を、日本ボクシングコミッション(JBC)でインスペクターを務めるお笑いトリオ・ロバートの山本博が救った。前日計量がプライム・ビデオの公式YouTubeでライブ配信されていた中、那須川が突如パンツを脱ごうとした瞬間、JBCスタッフの山本がすかさずタオルで股間を隠すナイスアシスト。これには那須川も「さすがでした」と感心しきりだった。

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