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天心 武居とリングでがっちり握手「必ず戦いましょう!」武居も応じる モロニ―討ちで世界初挑戦へ弾み

[ 2025年2月24日 20:26 ]

プロボクシング119ポンド(約53.98キロ)契約   WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者 那須川天心(帝拳)<10回戦>前WBO世界バンタム級王者 ジェーソン・モロニー(オーストラリア) ( 2025年2月24日    東京・有明アリーナ )

<バンタム級10回戦 那須川・モロニー>試合後、リングに上がった武居(左)と言葉をかわす那須川天心 (撮影・藤山 由理)
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 WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者・那須川天心(26=帝拳)が前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)に3―0判定で勝利した。世界ランカー対決を制し、今秋予定する世界初挑戦へのテストマッチをクリアした。那須川はプロボクシングデビューから6戦全勝とした。

 “神童”が元世界王者を下し、世界初挑戦へ進化を証明した。

 試合終了後、勝ち名乗りを挙げると、同じキックボクシング出身のWBO同級王者・武居由樹(28=大橋)がリングに上がり祝福。那須川はがっちりと握手を交わすとマイクを握り「武居選手とはアマチュアの頃からたくさん試合して。僕は今、挑戦する立場なんですけど、必ず僕も世界チャンピオンになるんで、いつかどこかで必ず戦いましょう!ボクシングで」と呼びかけ、武居も「まずは勝利おめでとうございます。自分も試合延期したりして、やらなきゃいけないことがあるんで、それをクリアしたらまたこのリングでやりましょう!」と応じた。

 「銀河」をイメージし、シルバーヘアに加えグローブやコスチュームをガンメタリックで統一した天心。初回は互いにジャブで距離を測りながら様子を見るが、終盤に何度も右を被弾するなど不穏な立ち上がり。4回以降、徐々に圧力を強めるモロニーを前に我慢の時間が続くが、左のボディで動きを止めにかかる。6回にはモロニーの左・右で後ろ向きに倒れかけるが何とかこらえ、ラッシュをしのぎ切った。7回には鼻から出血するも、相手のガードの隙間に強烈な右アッパーを差し込み攻勢に転じた。最終10回は前に出てくるモロニーをいなしながら意地のぶつかり合い。そのまま試合終了のゴングがなった。

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