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元世界王者・村田諒太氏「才能の片りんを見せてくれた」 天心の過去最大ピンチに「世界戦の前で良かった」

[ 2025年2月24日 20:58 ]

プロボクシング119ポンド(約53.98キロ)契約   WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者 那須川天心(帝拳)<10回戦>前WBO世界バンタム級王者 ジェーソン・モロニー(オーストラリア) ( 2025年2月24日    東京・有明アリーナ )

<プライムビデオボクシング11>判定勝ちした那須川(撮影・島崎忠彦)
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 WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者・那須川天心(26=帝拳)が前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)に3―0判定で勝利した。世界ランカー対決を制し、今秋予定する世界初挑戦へのテストマッチをクリアした。那須川はプロボクシングデビューから6戦全勝とした。

 “神童”が過去最大にピンチを迎えた。試合序盤からモロニーのパンチを被弾していた那須川。第6ラウンドに開始早々に相手の強烈な左右のパンチでぐらついたが、何とか尻もちはつかず耐えた。第7ラウンドには鼻から出血するも、相手のガードの隙間に強烈な右アッパーを差し込み攻勢に転じた。最終ラウンドは前に出てくるモロニ―をいなしながら意地のぶつかり合い。そのまま試合終了のゴングがなった。判定は97―93が2人、98―92が1人を付けて無敗を継続させた。

 解説を務めたロンドン五輪金メダリストで元WBA世界ミドル級王者の村田諒太氏は「1ラウンド目のピンチを乗り越えて、才能の片りんを見せてくれた」と総括した。

 今回のピンチを世界挑戦前で経験できてよかったという。「世界戦の前で良かった。このいろんな経験の集合体として世界戦を迎えますからこの経験が次の試合そして世界戦が楽しみですね」と今後の戦いに期待した。

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