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那須川天心あす世界前哨戦 初めてパンツ脱ぎ全裸で公式計量 100グラムアンダーで一発クリア

[ 2025年6月7日 13:11 ]

プロボクシング バンタム級ノンタイトル戦   WBC1位、WBA&WBO2位、IBF4位 那須川天心(帝拳)<12回戦>WBA6位 ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国) ( 2025年6月8日    東京・有明コロシアム )

<ボクシング 計量>ポーズを決める那須川天心(撮影・西海健太郎)
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 あす8日に有明コロシアムで開催される「PRIME VIDEO BOXNG 13」の公式計量が7日、後楽園ホールで行われた。前WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者で主要4団体で世界ランク上位につける那須川天心(26=帝拳、6勝2KO)はリミットを100グラム下回る53.4キロで、WBA6位のビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国、14勝5KO1敗)はリミットの53.5キロで、ともに一発パスした。

 那須川は体重計に乗ろうとしてアクセサリーを外し、息を吐いて計測したが、ぎりぎりクリアできなかったのか、体重計を2度降りた。3度目はキックボクシング時代にもなかったパンツを脱いでの全裸となり、体重計に乗ってクリア。サンティリャンも全裸計測でパスすると、フェースオフで12秒間にらみ合った。

 今秋に世界初挑戦を計画する那須川にとって、プロ7戦目は世界前哨戦の位置付け。元世界王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に3―0で判定勝ちした前戦から「ボクシングの幅、自分の中での手札を増やしてきた」と成長を実感している。サンティリャンは23年6月、石田匠(井岡)に判定負けした以外は全勝のサウスポー。「KOもありつつ、完封したりとか、どんな形であれしっかり勝つことが大前提」と内容が求められることも理解している。

 那須川によると、モロニー戦後はボクシングの実力を疑う“アンチ”の声が減ったそうで、世界2階級制覇王者のデビン・ヘイニー(米国)からインスタグラムをフォローされるなど海外選手の注目も集めている。SNSでのメッセージも、これまでの「頑張って」「応援してるよ」から長文で思いを伝えてくるファンが増え、「自分がやってることがその人の生きがいになっている」と感じることが多くなった。「格闘技がなくとも普通の人は生きていける。でも、そこに熱狂するというのは何か意味があると思う。何もないところに価値観を根付かせたい」。自らに課した使命を忘れることなく、今後を左右するリングへ上がる。

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