民放連　117社にフジ同様事案有無を調査　“性暴力”は「ありません」も「ハラスメントが確認」

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　日本民間放送連盟は16日、会員全社に対してフジテレビと同様の事案の有無についての調査を自主的に実施・公表し、報告することを要請したことを明らかにした。その第1次集約分の結果を報告した。

　民放連は「民放各社のフジテレビ同様事案に関する自主調査結果について（第1次集約分）」と題した文書を発表。

　「フジテレビの女性アナウンサーが業務の延長線上の会合で“性暴力”による重大な人権侵害を受けた事案が明らかになったことを踏まえ、一般社団法人日本民間放送連盟（民放連）は4月21日に文書で会員全社に対し、フジテレビと同様の事案の有無についての調査を自主的に実施・公表し、報告することを要請しました」と明らかにした。

　「5月9日（金）までに民放連に報告があった117社の調査結果を本日、ウェブサイトで公開しました」と調査結果を発表。「その範囲内においては、フジテレビと同様の事案（番組出演者や出演者の関係者との会合において、“性暴力”による重大な人権侵害を起こした事案）はありませんでした」と報告した。「一方で、複数の社から、会食等で不快な思いをしたとの事案やハラスメントに関する事案が確認されたとの報告がありました」とした。今後、5月29日までに報告された結果を第2次集約分として6月上旬に公開するという。

　「民放連は自主調査の要請とあわせて、人権尊重・コンプライアンス徹底に関する各社の取り組み状況についてアンケートを実施しました。その結果もあわせてウェブサイトで公開しています」とし、「多くの会員社から、▽従前から人権尊重やハラスメント防止に関する取り組みを進めていること、▽今回の事案が発覚した後に、社内調査の実施、コンプライアンスや人権に関する指針の徹底、相談窓口の再周知などの対応を行ったこと――の方向がありました」と記した。