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岩田翔吉「やり切った」 初防衛失敗で王座陥落…母校生徒130人に「勝つところ見せたかった」

[ 2025年3月13日 20:18 ]

プロボクシングWBO世界ライトフライ級タイトルマッチ   同級2位 レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)<12回戦>王者 岩田翔吉(帝拳) ( 2025年3月13日    東京・両国国技館 )

<WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ 岩田・サンティアゴ>7回、攻められる岩田(左)(撮影・島崎忠彦)
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 WBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(29=帝拳)が元同級暫定王者レネ・サンティアゴ(32=プエルトリコ)に判定で敗れて王座から陥落した。

 「自分がやれること、今やれることはやり切った」。

 王座奪取よりも難しいといわれる初防衛戦で苦しい現実が待っていた。序盤から一進一退の攻防。その中で、3Rには強烈なカウンターの左ボディーで相手の体を崩す場面もあった。しかし相手の左ジャブと動き回るフットワークに苦戦。その後もパンチを当てる場面もありながらも、終盤には被弾する場面もあって試合終了。判定3者が110―118、111―117、112―116で完敗。サンティアゴに敗れて王座陥落した。新王者がコールされた際に、レフェリーが間違って岩田の腕を上げてしまう珍事もあった。

 試合後に岩田は「サンティアゴ選手が自分に勝つために戦術をプエルトリコで練ってきたのだと思う。自分が相手に当てていたパンチが手応えはあった。まだ映像は見ていないが。相手もステップバックして、打ったらすぐ頭を動かしパンチを逃がしていた」と回顧した。

 さらに「ゴンサレスからクレバーに戦えというアドバイスを受けたと記事で見たので、戦略としてその可能性が高いことは頭に入っていた。ただ前回自分が負けたときは挑戦する側。その時とは状況が違うのかなと思う」と口にした。

 判定結果についても「向こうの陣営が勝ったと思っているリアクションをしていた。これで勝てると思っているのかなと思った。うまく説明できないが、自分が思っているボクシングではないのかな…」とコメント。

 この試合には母校・立教小の生徒130人を招待した一戦だった。「本当は勝つところ見せたかった。それを見せられなかったのは悔しい。ただ、好きなことをしっかりやったら、こういった舞台で試合ができる、と言うことは見せられたと思う」と子供たちに向けてメッセージを残した。

 最後に「今はちょっと、試合やり切った気持ちが強い。前回と同じような負け方なので今はその気持ち」と今後についても言及した。

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