×

オラスクアガ「もっと攻められた。凄く楽しい試合でした」 3階級制覇を狙う京口絋人の挑戦退けた!

[ 2025年3月13日 20:37 ]

プロボクシング WBO世界フライ級タイトルマッチ   王者 アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)<12回戦>同級14位 京口紘人(ワタナベ) ( 2025年3月13日    東京・両国国技館 )

<WBO世界フライ級 アンソニー・オラスクアガ・京口紘人>6R、京口の左が相打ちになる(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 WBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国、帝拳)が元IBFミニマム、元WBAライトフライ級王者の京口絋人(31=ワタナベ)の挑戦退けて防衛に成功した。敗れた京口は日本男子8人目となる3階級制覇を逃した。

 1R目から強烈な左ボディーで京口の体を崩した。その後は一進一退の攻防。その中で11Rに試合は動いた。オラスクアガがアッパーで京口の顔面を捉えて、京口はキャンバスに膝をついた。微妙ながらもレフェリーはダウンを言い渡した。12ラウンド戦い切って、判定3―0で防衛に成功した。

 試合後には「KOできなくてすいませんでした。京口選手は2階級王者で本当に強かったです。メリハリのある試合をしなきゃいけなかったんですけど、もっと攻められたと思いました。凄く楽しい試合でした。強い相手で彼が対戦相手で光栄。勝ててうれしいです」と喜びの声をファンに届けた。

 英ブックメーカー、Bet365のオッズは京口が4.5倍に対して、オラスクアガの1.22倍と有利な予想がされていた。

 京口の印象については「彼は強い。2度の世界王者でもあるし、彼には彼のストーリーがある。リングでやってきたことはリスペクトしてる」と尊敬の言葉を並べた。

 その上で「俺としては自分の能力を信じてるし、勝つしかないと思っている。ボクシングスキルを全部出していくつもりだし、自分がチャンピオンである証明する」と意気込んでいた通り、3階級制覇を目指していた京口の挑戦を退けた。

 戦前の時点で京口戦の 先も見据えていた。「この試合のあとでキャリアが大きく進む気がしていてそこが楽しみなんだ。そして5回防衛してWBOからの記念指輪がほしい。その間にもし、統一戦のチャンスがあれば最高だけどね。特に拳四朗とは年末くらいにやりたい」とリベンジを誓った。

 そしてオラスクアガの右腕に刻まれた「Family is deeper than blood(家族とは、血のつながりを越えた深いもの)」のタトゥーには特別な意味が込められている。「家族は血のつながり以上のものがある。最初のタトゥーなんだけど俺の人生に凄く影響を与えてるんだ。子供の頃は家族がいたけど、みんな離れてしまって自分だけになった。でもそのあと、ルディ(トレーナー)や(中谷)潤人など家族みたいに接してくれる人に出会ったんだ。家族みたいに俺を受け入れてくれた。俺にとっては凄くk大きかった。血がつながってなくても家族になれるんだ」と説明していた。

続きを表示

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

2025年3月13日のニュース