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京口絋人 3階級制覇失敗で今後について「自分自身を見つめて進退決めたい」 不運なダウンにも言及

[ 2025年3月13日 20:55 ]

プロボクシング WBO世界フライ級タイトルマッチ   王者 アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳)<12回戦>同級14位 京口紘人(ワタナベ) ( 2025年3月13日    東京・両国国技館 )

<WBO世界フライ級タイトルマッチ オラスクアガ・京口>引き揚げる京口(撮影・島崎忠彦)
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 元IBFミニマム、元WBAライトフライ級王者の京口絋人(31=ワタナベ)が約2年4カ月ぶりの世界戦でWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国、帝拳)に0―3の判定で敗れ、日本男子8人目となる3階級制覇達成を逃した。採点は114―113、117―110、118―109だった。

 試合後「3階級制覇の壁というのは、高いようで 超えられるかなというそれぐらいの壁でした。戦ってて王者が強かったです」と開口一番。

 1回はお互いに静かな立ち上がりとなったが、2回は一気に距離が縮まった。上下にパンチを打ち分ける京口に対し、オラスクアガも強打で応戦した。中盤以降は距離を取るアラスクアガに、どう京口が中に入るかという流れとなった。その中で11回に、オラスクアガの左アッパーにバランスを崩したことが、ダウンととられてしまった。場内からはブーイングもあったが、オラスクアガの強打をジャッジは評価した。判定0―3で王座奪取に失敗した。

 「王者のスピードがあったし、本当に試合直前で練習してて、ワンツーが凄くいいと。練習では決め手になるパンチと思ったが、当たったワンツーもあったんすけど、もっと出せたかなと…」と試合を振り返った。

 11Rの不運なダウンについても「ダメージブローじゃなかったので、“わ、取られちゃった”と。肩付近に当たってスリップでもあるし、でもレフェリーに権限あるので」とコメントを残した。

 今回の試合は 23年1月に結婚したインフルエンサーの“あきまっくす”こと若林亜希さんと挑む初の世界戦だった。「かっこいい姿見せたいのが男。チャンピオンベルト巻いた姿見せたかった。妻からは“よかったよ”と。妻のほうが強い人間ですね。勝てないですね。女性強いと思いましたね」と妻に感謝した。

 今後については「自分自身を見つめて進退を決めたい」と口にして、最後に「楽しかったです。ボクシングは本当に素晴らしいですね」と語った。

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