37歳演技派女優 「地獄でしたね」デビュー前に演技指導受けた恩人の姿に涙「学んだことが基盤になって」

[ 2025年3月8日 14:25 ]

た桜井ユキ
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 女優の桜井ユキ(38)が7日放送のTBS「A-Studio+」(金曜後11・00)にゲスト出演。デビュー前にお世話になった恩人の姿に涙を流す場面があった。

 MCの笑福亭鶴瓶が「この人があなたの作品を見て泣いてしまったっていう」と振り、桜井がデビュー前に演技指導をしてくれた演出家・石丸さち子氏を取材したことを明かすと、桜井は「やばい、泣きそう」と目頭を押さえた。

 鶴瓶が「すっごいのよ、この人。めっちゃ言うてはったよ。今もずっと見てて、私が教えたよねって」と話すと、桜井は「いや、もう本当に私、お芝居を全くやったことがなかったので、本当に、お芝居のおの字から教えていただいた先生で、毎日通ってた稽古場だったんですけど」と話した。

 「今日からここに通ってくださいっていうことで、石丸さんの稽古場に通うようになったんですけど、初日にちょっとこの台本やってみてって出された台本をやった時に、マネージャーさんが無言で肩を落として出て行ったんですね。“芝居がひどすぎる”って言って。で、“オーディションも受けさせられないから、とにかく石丸さんのとこで勉強して来い”って言われて通ってた先生」と話した。

 石丸氏は蜷川幸雄さんの演出助手を長年務めていた方だとし、「本当に愛を持って接してもらったなっていうのと、恥ずかしいところもいっぱい見られました」と懐かしんだ。

 稽古の内容については「もちろんシェークスピアとかの台本をやらせていただきつつ、たまにある(演技)メソッド。感情をどう出していくかっていう稽古で“クラウン”っていうのがあって、稽古生が十数人いるんですけど、部屋の後ろにバーって並んで、で、1人1人部屋に入ってきて、全員が本気で笑うまで何かをやり続けなきゃいけないっていう。全員を笑わさないと終われない。それが自分でやるお芝居だったり、変な顔でもなんでも良いんですけど」と桜井。「要はそのいかに頭のストッパーを取れるかっていう訓練なんですけど。なんかそういう訓練とかもあって地獄でしたね。地獄でしたけど、その人にこうどう見られてるとか気にしているうちはお芝居なんかできないよっていう。その授業とかも結構、他にもいろいろあったんですけど」と振り返った。

 もう1人のMC「Kis―My―Ft2」の藤ヶ谷太輔は「今、お芝居をされる上で、ベースとなるのはやっぱりこの期間に学んだこと?」と聞くと、桜井は「今でも思い出します。ここで学んだことだったり、ここに通ってた時間だったり、今ありがたいことに、作品いろいろやらせていただいていますけど、合間合間で思い出しますね。石丸さんに言われた言葉だったり」と原点であることを認めた。

 初舞台では、鳥の役だったそうで「ずっと“カッコーカッコー”って言ってて。“カッコーのボリュームが違う”とか、“腹から声出せ”っていうのを本当にずっと言われてて」と回顧。「でも、初めて石丸さんの舞台に出させていただいたのを見に来たマネージャーさんが“よし、オーディション受けていいよ”って言ってくださって。それでやっとオーディションと、世に出す宣材写真を作ってあげるよ、っていう」と大きな一歩を踏み出した。

 桜井を指導したこともあり、石丸さんのホームページでは「私も教えてください」という連絡が多く来るようになったそうで、「本当ですか?」と桜井。「本当に貴重な時間を過ごさせてもらえたなと思ってて。多分忘れることもないですし、学んだことが多分基盤になっていくなっていうのは今の段階でも感じてますね、自分で」と感謝した。

 桜井は2011年に地元・福岡から上京し、24歳で芸能活動を開始。その後、演技派俳優としてキャリアを重ね、数々の話題作に出演。連続ドラマ初主演となったNHK「だから私は推しました」(2019年)では地下アイドルにのめり込むアラサー女性を演じ、「第46回放送文化基金賞」演技賞を受賞。昨年放送のNHK連続テレビ小説「虎に翼」では、華族のお嬢様を熱演し話題となった。

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