フジ 中居氏トラブル関与の編成部長の処分を発表 4段階の降職と1カ月間の懲戒休職

[ 2025年6月5日 17:53 ]

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 フジテレビは5日、元タレントの中居正広氏(52)の女性トラブルに関与したフジテレビの編成部長(当時)の処分を発表した。4段階の降職と1カ月間の懲戒休職を命じた。

 編成部長の非違行為を以下の4点記載した。なお番組出演者①は中居氏、番組出演者③はお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明を指していることをフジテレビの清水賢治社長が明らかにした。

 (1) 本事案の発生を受けて、番組出演者①から女性Aに対して見舞品を届けてほしい旨の依頼を受け、2023年7月28日、現金及びその他の見舞品を女性Aの入院先病院に届けるという、女性Aへの二次加害となり得る不適切な行為をした。また、本事案の発生を受け、同年11月10日、番組出演者①から弁護士を紹介して欲しい旨の依頼を受けたことから、当社の番組に出演し、当社から継続的な相談を受けている弁護士を紹介し、番組出演者①が当該弁護士に相談できるように調整する等の女性Aへの二次加害となり得る不適切な行為をした。

 なお、対象者①は、上記各行為の当時、女性Aが上長に対して、番組出演者①によってどのような被害を受けたと申告しているかを把握しておらず、また、女性Aの当時の病状の程度及び心情等を認識していなかったこと等を考慮すると、上記各行為に退職勧告や懲戒解雇を科すことが相当とされる事情は認められなかった。

 (2) 2021年12月18日にホテルの部屋で開催された番組出演者①、番組出演者②と当社の女性社員等が参加する会食において、番組出演者①から、番組出演者①、番組出演者②及び女性社員ら2名のみをホテルの部屋に残して、その他の参加者(対象者①、i氏、j氏及び制作会社の女性スタッフ)はホテルの部屋から退出するよう働きかけられた際に、上記会食に参加した当社社員の中で最も職位が高かったにもかかわらず、その働きかけを止めずに、ホテルの部屋から退出した。その後、ホテルの部屋に残った女性社員ら2名のうち1名がハラスメント行為を受けた。

 (3) 番組出演者③と会食していた際に、当社の女性社員をその場に来るように誘い、女性社員が会食に参加した数時間後、女性社員がトイレに立った際に、番組出演者③以外の他の参加者とともに会食の場を後にして、会食の場に番組出演者③と女性社員の2名のみを残した。その後、女性社員は番組出演者③から場所を変えようと言われたため、これに応じ、別の店に移動したところ、移動先の店内において、女性社員は、番組出演者③によるハラスメント行為を受けた。

 (4) 2020年頃、後輩の女性社員を食事に誘い、当該食事の際に、当該女性社員に対し、ハラスメント行為をした。

 また、2023年、別の後輩の女性社員を食事に誘い、当該食事の際に、当該女性社員に対し、ハラスメント行為をした。

 なお、(4)について、当社が行った事実調査に基づき、上記の行為の経緯、態様等を総合的に考慮したところ、上記の行為に役位剥奪、降職、退職勧告又は懲戒解雇を科すことが相当とされる事情は認められなかった。

 フジテレビは(1)から(3)の非違行為に対して4段階の降職、(4)の非違行為に対して1カ月の懲戒休職の処分を下した。

 清水社長は同日、東京・台場の同局で囲み取材に応じた。記者から処分が甘すぎるのではないかという声が上がると、清水氏は「“どうしてこうなんでしょうか”と我々も質問しました」と記者に同意した上で、「女性は上司には問題があったことを言っているが、彼自身が上司からそれを聞いたという事実は発見できなかった。被害があったということを分からない状態でそういう行為(見舞金を女性Aに渡す)をしている」と主張。「複数の弁護士事務所に意見を頂く中で、この程度の処分が相当であるという意見を頂いた」と説明した。

 第三者委員会は3月31日に公表した調査報告書で、トラブル当日の編成幹部の関与はなかったと認定。一方で、編成幹部が中居氏からトラブルが起きたと連絡を受けると「お役にたてるよう尽くします。」とメールしたことや中居氏からの依頼で入院中の被害女性に見舞金100万円を届けていたことを明らかにした。第三者委は見舞金についてフジ側による「口封じとも評価し得る」と指摘した。

 編成幹部は25年1月30日付で人事局付となっていた。第三者委は「『まつもtoなかい』に関しては、番組企画・立上げに責任者として関与していた」と明かした。

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