【モーグル】堀島行真“完全優勝”で8年ぶり世界一 原動力になった唯一無二の大技

[ 2025年3月19日 22:51 ]

フリースタイルスキー世界選手権 ( 2025年3月19日    スイス・サンモリッツ )

8年ぶり世界一となった堀島行真(ロイター)

 モーグル決勝が行われ、男子は予選4位だった22年北京冬季五輪銅メダルの堀島行真(トヨタ自動車)が89・03点で17年以来4大会ぶり2度目の金メダルを獲得した。世界選手権での金メダルは通算3個となり、日本人では上村愛子を超えて単独最多に。来年に迫ったミラノ・コルティナ五輪に向けても弾みを付けた。

 決勝1回目で1位だった堀島は、上位8人による2回目は最終8番手で登場。2人前でW杯通算99勝、世界選手権では3大会連続2冠のミカエル・キングズベリー(カナダ)が82・68点を出してプレッシャーを掛けられたが、動じなかった。

 第1エアの後は正確なターンでこぶを攻めると、第2エアでは今季から本格解禁した大技コーク1440を奇麗に決めてフィニッシュ。タイム点(17・65点)、エア点(19・18点)、ターン点(52・2点)と3要素全て1位という“完全優勝”で、キングズベリーにも6・35点の大差を付けた。

 3度目の五輪、そして悲願の金メダル獲得へ、切り札として準備してきたのが斜め軸に4回転する「コーク1440」だった。前シーズン終了から間もない昨年5月から本格練習を開始。「ランディングで体のブレを止める。体への影響がかなりある」と最初は1日1、2本跳ぶのが精いっぱいだったが、技術と体力を高め、最終的には1日6本跳べるまでに。雪上でも通算100本をこなして完成度を高めてシーズンイン。W杯では後半8戦連続表彰台に上る原動力となり、2年に一度の大舞台でも頂点に上り詰めた。

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