【玉ノ井親方 視点】安青錦は、最近なかなか見なくなったタイプの力士 怖い存在になる

[ 2025年3月20日 00:44 ]

<大相撲春場所11日目>叩き込みで伯桜鵬を破る安青錦(奥)(撮影・後藤 正志)
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 前傾姿勢を低く保ち、愚直に前に出て勝負を決める安青錦は、最近なかなか見なくなったタイプの力士だ。

 大型力士がひしめく幕内で1メートル82、136キロの体は決して大きくない。そのハンデを粘り強い相撲でカバーし、新入幕ながらトップに1差の3敗をキープする健闘を見せている。伯桜鵬戦も低く当たって先に相手を引かせたことで〝お返し〟のはたきもうまく決まった。

 彼の相撲っぷりを見ていると自分の現役時代を思い出す。だから、どういう相手が苦手なのかも想像がつく。突っ張って出てくるタイプや上背のある相手には取りづらさを感じるのではないか。

 そういう相手に対抗していくためには立ち合いの当たりを磨いて、おっつけながら前に出る相撲を覚えることだ。理想は元横綱の3代目若乃花さん。左右のおっつけで相手を崩す相撲が取れるようになれば怖い存在になる。(元大関・栃東)

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