雪かきの消費カロリーはどれくらい?実は“軽いジョギング”と同じくらいの運動効果

[ 2025年3月19日 09:00 ]

雪かきは全身を使う運動であり、有酸素運動+無酸素運動の両方の要素を持っています。

では、どのくらいの運動効果が期待できるのでしょうか? くる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長・中谷創先生監修の以下記事より、一部抜粋してお届けします。

「雪かき」の運動効果とは。ダイエットや筋トレになるってホント?

雪かきの消費カロリーはどれくらい?

かなりの重労働である雪かき。汗をかくレベルとも言われているため、たくさんのカロリーが消費されそうですよね。

消費カロリーは体重や作業強度によって異なりますが、たとえば体重50kgの人が約10分スコップで雪かきをすると、約52.5kcal消費するとされています(※1)。これはウォーキングや軽いジョギングと同等以上の運動量になります。

湿った重い雪を扱う場合は、さらにカロリー消費が増えることもあるそう。

筆者は雪国出身ですが、雪かきは気づくと10分以上行っていることも多く、しかも1日に数回行うため、ジム通いと同じくらいカロリーを消費しているかもしれないと感じてしまいました。

(※1)国立健康・栄養研究所 改訂版 『身体活動のメッツ(METs)表』をもとに、「消費カロリー=メッツ×体重(kg)×時間(時間)×1.05」で計算

雪かきの運動効果とは

雪かきは全身を使う運動であり、有酸素運動+無酸素運動の両方の要素を持っています。

ペースがゆっくりで長時間続く場合は有酸素運動寄りになり、重い雪を持ち上げる動作が多い場合は無酸素運動寄りになります。

筋力・持久力・心肺機能の向上に効果的で、スコップを使って雪を持ち上げる動作では腕・肩・背中が鍛えられ、雪を押す・運ぶ動作では脚・体幹が使われます。

雪かきでダイエット効果を得るコツ

では、雪かきの動作でもっとダイエット効果を得るためには、どんなポイントを意識するとよいでしょうか。

大きく動く

脚をしっかり使い、腕の力だけでなく全身を使って雪を運ぶ

リズムよく続ける

休憩を短くしながら、一定のペースで動く。ただし無理をするとケガや心臓への負担が大きくなるため、適度に休みながら継続する

こまめに水分補給をする

寒い環境でも発汗しやすいため、脱水を防ぐ

雪かきで身体を傷めないために! 5つの注意点

雪かきは重労働ですから、ケガをしないために少し注意点もあります。以下を守って健康的な雪かきライフを!

  • 関節に不安のある人は、無理をしない
  • 寒暖差に注意(心臓に負担がかかる可能性)
  • 転ばないように靴や歩き方を工夫する
  • 長時間の作業を避ける(脱水症状を起こす危険性)
  • 腕だけの力で行わない(関節を痛める可能性)

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監修者プロフィール

中谷 創 (なかやつくる)

防衛医科大学校卒。つくる整形外科 祐天寺駅前スポーツクリニック院長。医学博士、整形外科専門医。
日本スポーツ協会スポーツドクター。ラグビー日本代表の海外遠征などの帯同や東京オリンピック、ラグビーワールドカップの大会ドクターなどを務める。陸上自衛隊在籍中は医官として自衛官の健康管理や整形外科手術を手掛ける。東京、札幌などで勤務。
公式サイト https://tsukuruseikei.jp/

※本記事は「雪かき」の運動効果とは。ダイエットや筋トレになるってホント?の一部を再編集したものです。

<Edit:編集部>

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