全国高校柔道 女子無差別級で高橋南乃V!初挑戦の選抜体重別へ弾み「全員強いので、気負わず思い切り」

[ 2025年3月20日 00:03 ]

<全国高校柔道選手権>女子無差別級決勝、勝又美涼(左)を下して優勝を決めた高橋南乃(撮影・前川 晋作)
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 全国高校柔道選手権大会が19日、東京・日本武道館で開幕した。大会第1日は、男女各5階級の個人戦が行われた。

 女子無差別級は、昨年の全国高校総体70キロ級覇者の高橋南乃(福岡・大牟田2年)が優勝。シニアの部でも昨年の講道館杯3位や今月上旬のグランプリ・アッパーオーストリア大会3位などの実績を持っており、この日は全5試合で圧倒的な強さを見せた。決勝は勝又美涼(山梨・富士学苑1年)と対戦。開始から1分35秒、左からの大内刈りで鮮やかな一本勝ちを決めた。

 普段は70キロ級を主戦場としているため、今大会の対戦相手は自身より重い選手が多い。練習では重量級の男子部員を相手に乱取りもこなしており「いろいろなタイプの相手と工夫して練習してきた。大きな相手は苦手じゃない」と対策して自信を持って無差別級に臨んだ。

 4月5~6日の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)には70キロ級唯一の高校生として初出場する。シニアの強豪選手が集う舞台へ弾みをつけ「技術もパワーも違うけど、我慢して柔道できたらと思う。全員強いので、気負わず思い切り自分らしくできたらいい。一戦一戦勝つことを目標にしています」と意気込んだ。さらに「世界で活躍できる選手になりたい。頑張って次の五輪にたどり着けたら」と大きな夢を描いた。

 女子52キロ級は、岡元遥樺(佐賀商2年)が決勝で大井彩蓮(いろは、滋賀・比叡山2年)を破って初優勝。ゴールデンスコアの延長戦に入ってから19秒、技ありのポイントを取って勝負を決めた。昨年高校2冠の大井は連覇ならず。今月上旬のグランプリ・アッパーオーストリア大会で優勝してから2週間弱、さらに2週間後には全日本選抜体重別選手権も控えている連戦の間だったが準優勝に終わった。

 ▽女子各階級の優勝者
・48キロ級 井上愛翔(徳島・生光学園2年)
・52キロ級 岡元遥樺(佐賀商2年)
・57キロ級 法島驍(佐賀商2年)
・63キロ級 井田実来(埼玉栄2年)
・無差別級 高橋南乃(福岡・大牟田2年)

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