【全仏OP】小田凱人「めちゃくちゃ楽しみ」上地結衣「難しい試合になる」3日から車いす部門スタート

[ 2025年6月4日 14:36 ]

WOWOWのインタビューに応じる小田凱人
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 テニスの4大大会第2戦、全仏オープンは3日からパリ・ローランギャロスで車いす部門の競技がスタートした。

 昨年のパリ・パラリンピックの男子シングルスを制し、今大会では3連覇が懸かる小田凱人(19=東海理化)は、3日の1回戦を突破して順調なスタート。パリ・パラリンピックでは女子シングルス、同ダブルスの2冠を達成し、今大会では5年ぶりの制覇を目指す上地結衣(31=三井住友銀行)も順当に1回戦を突破した。

 2人は大会を連日生中継するWOWOWのインタビューに応じ、大会に懸ける思いを語った。

【小田凱人】
 ――パラリンピックの良い思い出があるローランギャロスに戻ってきた心境は?
 「めちゃくちゃ楽しみですね。いろんな大会に出てきましたけど、ローランギャロスの会場が一番自分に合っているなと思います。良い思い出もありますし。すごい楽しみですね」

 ――クレーは相性の良いサーフェスかと思いますが技術的に新たに取り組んでいることはありますか?
 「新たにということはあまりないのですが、これまでの自分のスタイルをさらに強くしていくということを、この数カ月は特に意識してやっています」

 ――改めて小田選手のテニスのスタイルについて教えてください。
 「まずは“攻める”ということが一番にあります。その中でクレーコートなので、より速い展開でコートの中に入っていって、ボレーで最後はフィニッシュしたり、自分のフォアハンド やバックハンドのウイナーで、エースを取って試合を支配していくというのが自分のスタイルですね」

 ――今大会への意気込みをお願いします。
 「すごく自分が好きな大会です。シングルスは2年間負けていないですし、パラリンピックも含めてずっと勝ち続けているので、自分がここに懸ける思いというのが、少しずつ日本のファンの皆さんに届いているのかな、と思います。そういう意味ではやっぱり1年の中でも、一番楽しみだし、注目してもらえるタイミングだと思うので、このチャンスを逃さず最後まで勝ち切りたいです」

【上地結衣】
 ――パラリンピックの良い思い出があるパリに戻ってきた心境は?
 「肌寒いと聞いていたのですが、パリに入ってからは毎日 良いお天気で暑いぐらいで、パラリンピックの時のような気候を思い出しました」

 ――パラリンピックの金メダルは、自らを1つ上のレベルに引き上げるきっかけになりましたか?
 「決勝だけではなくて、皆さんの声援だったり、パラリンピックそのものが自分を奮い立たせてくれて、自分が目指していたパフォーマンスができたと思います。反面、昨年の全仏では決勝にすら進めなかったので、やっぱり今年の全仏もまた別の大会というか、自分がパラリンピックで良いプレーができたから、また同じようにできるとは思わないですし、パラリンピック以降、力をつけている選手や、新しい選手も出てきているので一戦一戦、難しい試合になるだろうと思っています」

 ――今の自分のテニスで以前と違う部分、手応えを感じている部分はありますか?
 「先月行われた国別対抗戦のクレーコートの試合で、ちょっと手首と手のひらを痛めてしまいました。ここに来るまでに前哨戦も1つキャンセルして、病院に行ったり、トレーナーの助言をもらったりして、なんとかここまでくることができました。全仏に出られないことも覚悟していました。もちろん、パフォーマンスとして今、自分の持てるものは出し切りたいですが、まずここに立てたこと、それから自分がここに来るために、携わってくださった方の気持ちとか、皆さんのサポートのおかげでここにいるということなので、感謝の気持ちを持って自分が今できるプレーをしたいです。どの対戦相手になっても、一戦一戦を戦いきりたいと思っています」

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