中島哲也監督の新作映画 批判の声受け公開延期 過去の性加害問題「さらに検証」のため「時間が必要」

[ 2025年4月28日 18:04 ]

中島哲也監督(2010年撮影)
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 映画「下妻物語」「嫌われ松子の一生」などで知られる中島哲也監督(65)による映画「時には懺悔を」の公式サイトが28日に更新。6月に予定されていた劇場公開を2026年に延期すると発表した。

 中島監督をめぐっては2014年の映画「渇き。」におけるフルヌードシーンについて「週刊文春」が22年に出演女優の告発を掲載。映画「時には懺悔を」の製作・公開が今年1月1日に発表されたが、一部で「ヌード強要問題はうやむやか」などと批判の声が上がった。

 その後、中島監督はブログで自身の“性加害”報道について初言及。行き違いがあったと説明し「出演者との間に正常なコミュニケーションが成立していなかった」と謝罪していた。

 この日、公式サイトは「映画化決定の情報公開後、中島監督の過去作品の報道に関わる様々なご意見をいただきました」と報告。

 「それらのご意見を真摯に受け止めた結果、製作委員会として、今後も決して同様のことが起きないよう万全の対策を取るべきであると痛感し、この問題をさらに詳しく調査、検証すべきであるという思いに達しました」とし、「ベストな状況で一丸となって作品を届けるためには充分な時間が必要」と、延期の理由を説明した。

 現在は当時の関係者へのヒアリングを中心に調査を進めているという。

 以下は延期の発表全文。

本年1月1日に映画化決定の情報を公開した際に、中島監督の過去作品の報道に関わる様々なご意見をいただきました。

それらのご意見を真摯に受け止めた結果、製作委員会として、当該作品で起きたことは不幸な出来事であり、今後も決して同様のことが起きないよう万全の対策を取るべきであると痛感し、この問題をさらに詳しく調査、検証すべきであるという思いに達しました。

そして、本作『時には懺悔を』の関係者一同がその真相を理解、納得し、ベストな状況で一丸となって作品を届けるためには充分な時間が必要と判断し、当初予定した公開時期を2026年に延期する事を決定致しました。

現在、当時の関係者へのヒアリングを中心に調査を進めております。
それが『時には懺悔を』という映画にとって最良の選択であると信じておりますし、こうした努力が我々映画製作者の今後にとって良き教訓になる事を願います。

公開を心待ちにしておられた方々には誠に申し訳ございませんが、ご理解いただけますようよろしくお願い致します。

2025年4月28日
『時には懺悔を』製作委員会

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