岡田将生「リアル官僚」参考に役作り 「御上先生」で難役に挑戦「計算をしながら…」全身で表現

[ 2025年3月19日 09:30 ]

日曜劇場「御上先生」文科省官僚・槙野恭介(岡田将生)(C)TBS
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 俳優・岡田将生(35)が、松坂桃李(36)主演TBS系日曜劇場「御上先生」で官僚を熱演し、反響を呼んでいる。主人公のライバルであり友人である官僚・槙野恭介役。難役を見事に表現している岡田は、実は「リアル官僚」を参考に役作りを行っているという。撮影の裏側や、役への思いを聞いた。(中村 綾佳)

 物語の主人公は、文科省官僚から“体のいい島流し”として私立隣徳学院3年2組に派遣され、教師として教壇に立つことになった官僚・御上孝。岡田は、御上の同僚・槙野恭介を演じている。

 槙野は物語の序盤では御上と不穏な空気を匂わせていたが、第9話で結託していたことが発覚。見事な演技で、視聴者を「敵か味方か」と惑わせていた。この難役について、岡田は「槙野という人物は、“演じ方によって見え方が本当変わってしまう役”だと思っています。逆に言うと、1話1話ちょっと違った表情をしてても成り立つ役」だと分析。「なのでそれが、今回の僕のテーマでした」と振り返った。

 「槙野」役のキャスティングには「主人公と心が通った人がいい」という飯田和孝プロデューサーの思いがあり、松坂とプライベートでも仲の良い岡田に白羽の矢が立った。「お話をいただいた時に、難しい役をいただいたなと思いました」というが「今はいろいろ計算をしながら、監督や共演者の皆さんと話し合いながらキャラクターを作り上げています」と、充実感たっぷりに振り返った。

 役作りに参考にしたのは、実在の「リアル官僚」だという。「僕知り合いに官僚の方がいまして、その方から生活のことなどを聞きました」と明かす。「槙野は実は、『教育』に関してもの凄く考えている人物なんです。改革していくことを、常に秘めている。自分の内にひそませています」。また、槙野は作中でも「容姿端麗、スマートな人物」とされているだけに「特に『清潔感』と言いますか、官僚たる立ち姿…そういう立ち居振る舞いも、凄く意識しています」と、頭の先まで気を抜かず、全身で槙野をつくり上げている。

 連続ドラマとしては珍しく、ほぼ全ての台本がそろった状態でオファーを受けた。「最後まで話が分かっているからこそ、心情や見え方としてうそがないようにお芝居を作らなければならない」と岡田。「人というのは、表面上に見えるものと、内側にあるものは違いますよね。そういう複雑なものを、僕の中で全てつなげて“うそ”がないようにお芝居をしています」と胸を張った。

 次週、注目の最終話は23日放送。

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