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【マルティネス会見】襲撃されたようなパンチ…初めてのダウンで少し足が痺れた 井岡と歴史に残る試合

[ 2025年5月11日 22:43 ]

プロボクシング WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者 フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)<12回戦>同級6位 井岡一翔(志成) ( 2025年5月11日    東京・大田区総合体育館 )

<WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ  フェルナンド・マルティネスvs 井岡一翔>終盤、激しく打ち合う両者(撮影・長久保 豊)
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 王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)が前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(36=志成)に3―0の判定勝ち。昨年7月に勝利した王座統一戦以来となるダイレクトリマッチで再びフルラウンドの激闘を制した。

 完全アウェーの舞台で、ここまで17戦全勝のマルティネスが井岡の執念をねじ伏せ無敗を守るとともに、王座も堅持した。終盤に失速する中での激闘判定勝利。114-113、115-112、117-110の3―0のジャッジを聞くと陣営と輪になり歓喜し、その後、井岡に歩み寄り手を掲げ健闘を称え合った。

 マルティネスの試合後の会見の主なやりとりは以下の通り。

 ――判定を待つ間にナーバスになっていたか。
 「一度ダウンしたからだ。ただ振り返ってグレートな試合だった。ダウンしアウェーでの試合にナーバスになったが、いい仕事をした。全てのラウンドで私は力を出し切りました。」

 ――負けたと思ったか。
 「負けたとは思っていない。勝ったことは確信していたが、アウェーでダウンしたことでどんな判定が出るか心配していた。自分としてはほとんどのラウンドで(ポイントを)持っていた(奪っていた)と思う。勝ちを確信していた」

 ――第10ラウンドでのダウンは。
 「影響はあまりない。襲撃されたようなパンチで、初めてのダウンで少し足が痺(しび)れた。ただすぐに、立ち上がった。私も井岡をKOするチャンスがあったが、井岡はパワフルだった。よく練習してきたことが分かる。よく練習してきた選手と本当の戦争をすることが本当に好きだ」

 ――井岡と再戦する上で何に警戒していたか。
 「フックを警戒していた。あとは顔に向かってくるパンチ。クレバーに立ち回らなければいけなかった」

 ――試合を振り返り。
 「ハードな試合だった。まさに(井岡との)戦争で歴史に残る試合だった。人々が満足するような試合をした。歴史をつくっていきたい。いつか絶対王者になりたい」

 ――今後は。
 「バムでもカフでも勝者が私と戦ってほしい。不本意ながら統一タイトルを私は返上しなければいけませんでした。ですので、もう一度タイトルを統一したい。全てのタイトルがほしい」

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