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堤駿斗“世界前哨戦”でランカー対決に3回TKO勝ち「暫定王者でも王者でも倒せるように」

[ 2025年5月11日 19:21 ]

プロボクシング133ポンド(約60・32キロ)契約ノンタイトル戦   WBA世界スーパーフェザー級4位 堤駿斗(志成)<10回戦>WBA同級15位 ハイメ・アルボレダ(パナマ) ( 2025年5月11日    東京・大田区総合体育館 )

3回、アルボレダ(右)からダウンを奪う堤(撮影・島崎忠彦)
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 WBA世界スーパーフェザー級4位の堤駿斗(25=志成)が同級15位ハイメ・アルボレダ(30=パナマ)とのランカー対決を制した。ジムの先輩・井岡一翔(志成)がWBAスーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に挑戦する興行のセミファイナルに登場し、3回2分39秒TKO勝ちを収めた。アマ13冠で前東洋太平洋フェザー級王者の堤はプロデビューから7戦全勝(4KO)。

 リーチの長い相手に対し、堤は序盤から距離を詰めての右オーバーハンドや左ボディー、フックをヒット。相手フックの打ち終わりを狙ったカウンターも切れた。3回にはアルボレダが偶然のバッティングで左目上をカットしたが、右オーバーハンド―左フックでダウンを奪ってから猛攻を仕掛け、レフェリーストップを呼び込んだ。この日は母の日で「恩返しができればと気合が入ってました」と明かし、「(WBA暫定同級王者のアルベルト・)バティルガジエフでも(WBA同級王者のラモント・)ローチでも、今なら勝てると思っている。確実に今年中に倒せるように精進したい」と宣言した。

 堤は昨年大みそか、元WBAスーパーフェザー級王者のレネ・アルバラード(ニカラグア)に8回TKO勝ち。マルティネスのインフルエンザ感染で井岡の試合が中止となり、急きょメインイベンターを努めて責務を果たした。今回はセミで井岡に勢いを与える役目を担い、「ジムの大将でもある井岡さんのリベンジマッチ。いい勝ち方でメインの一翔さんにバトンをつなぎたい」と意気込んでいた。

 年内の世界初挑戦を希望し、この試合を“世界前哨戦”と位置付けていた。弟でアマ9冠の麗斗(志成)が2日に米ニューヨークでプロデビュー戦に6回判定勝ち。この日は麗斗に続き、米リング誌とアンバサダー契約を結んだことも発表された。「刺激をもらった。兄としての背中を見せるしかない」とモチベーションには事欠かなかった。

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