プロ5年目の芹沢慈眼が首位に1打差の好位置で決勝ラウンド進出「優勝を目指して。全英にも行ってみたい」

[ 2025年5月30日 17:39 ]

男子ゴルフツアー ミズノ・オープン第2日 ( 2025年5月30日    岡山 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(7461ヤード、パー72 )

<ミズノオープン・1日目>17番、ティーショットを放つ芹澤慈眼(撮影・中辻 颯太)
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 5位で出た芹沢慈眼(25=サンエツ工業)が1イーグル、3バーディーの67で回り1打差の2位に浮上した。

 「今日は自分でも結構、納得するようなゴルフができたと思います」

 インからスタートし11番で4メートル、18番パー5では残り230ヤードからの2打目を5Iで2メートルにつけイーグルを奪った。後半も2つ伸ばしてノーボギーで回った。

 今季は昨年の下部ツアーの賞金ランキング上位(13位)の資格でツアーに参戦。開幕戦の東建ホームメイトカップは15位と健闘したものの、4月の関西オープンは持病の腰痛(ヘルニア)で予選落ちを喫していた。

 「関西オープンの時は体の調子が良くなくて。いろいろ試しながら回って、大丈夫かなと思っていたら今回良かったので。大丈夫そうだなって」

 腰痛は東北福祉大の入学直後に発症。下級生の頃は満足に練習ができない状況が続いた。ただ手術はせず保存療法で対処してきた。
 「プロになってからは、大学時代よりは全然ちゃんとゴルフができるようになってます」。それでも、いつ痛みが出るか分からない不安がつきまとう。

 「腰が痛くなかったら本当に感覚良くいけるんですけど、腰の調子が悪くて練習しない方が良いかなということはよくあります。練習とかトレーニングとか、コンディションを整えればなんとかゴルフになるかなって感じですね。痛みはまだ全然あります」と日々の腰の状態には細心の注意を払う。

 朝とラウンド後のケアは絶対に欠かせない。

 「トレーニングをして、それが終わった後もケアして帰ります」

 この日は東北福祉大の先輩の池田勇太と同組で回った。池田は永久シードまであと4勝に迫っているが、顎偏位症(がくへんいしょう)で3年間苦しんだ経験を持つ。ラウンド中にその話を聞いて自身の腰痛と重なり合うことも多かったという。

 「勇太さんも(手の)感覚がなくなって、今やっと感覚が出てきたと言われていた。ああいうトップ選手でも、辛い時期があるんだなって思って、自分も負けずに頑張ろうと思いました」

 決勝ラウンドを2位の好成績で迎えるのはプロ5年目で初めてだ。

 「優勝を目指してやっていますが、全英オープンにも行ってみたいです。自分でやることをやって優勝できたら良いなと思います」と表情を引き締めた。
  

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