関西大学野球リーグ

【近畿学生野球4月5日開幕】神戸医療未来大 投打の主軸が初めての頂点へ導く

[ 2025年4月4日 10:00 ]

神戸医療未来大の空処勇(左)と山田
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 昨年春に1部昇格を果たした神戸医療未来大は、春3位、秋2位と優勝争いに食い込む成績を残した。昇格して即座に結果を残した4年生メンバーが卒業した今季は、新チームの真価が問われるシーズンになる。

 鳴門工(現鳴門渦潮)監督として春夏通算8度の甲子園出場を誇り、早大監督としてもリーグ戦優勝経験を持つ就任7年目の高橋広監督は「感覚的には今年のチームの方が打率は上がると思っている。もちろん相手投手との兼ね合いはあるが、練習を見ている限りレベルが上がっている」と、リーグ3位のチーム打率.262だった昨秋からの、打線の上積みに期待している。

 鈴木連、塩見渉が抜けた投手陣は、山田悠希が主戦となる。昨秋は鈴木、塩見の故障もあり、経験を積んだ。いずれもリーグ最多の49回2/3投球回、41奪三振、3勝。防御率も同4位の1.27をマークした。それでも「思った以上に結果を残せなかったと思っています」と、優勝を争っていた奈良学園大戦の敗戦を心に刻みつける。春の目標は5勝。つまり対戦全チームからの勝利だ。

 投手陣をリードする空処(そらじょ)勇気も「昨秋は悔しさが残りました。もう少しやれた気はしています」と、ともに1点差の連敗で勝ち点を落とした奈良学園大戦を悔やむ。冬場は打力アップを掲げ、打撃練習の時間を増やした。「春はMVP、首位打者、ベストナインすべてを獲りたいです。秋は得点圏打率が悪かったので、改善したい」。投打のキーマンが、初の頂点を見据える。 (田中 貴久)

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