関西大学野球リーグ

【阪神大学野球】春季リーグ5日開幕を前に、1部の6監督が座談会!それぞれの心境語る

[ 2025年4月3日 10:00 ]

(左から)関西外国語大学・西浦敏彦監督、甲南大学・谷口純司監督、天理大学・三幣寛志監督、大阪体育大学・松平一彦監督、大阪産業大学・市川哲也監督、関西国際大学・鈴木英之監督
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 阪神大学野球春季リーグ戦は5日に神戸市のほっともっと神戸で開幕する。連盟は70周年を迎え、7月に選抜チームの台湾遠征、冬には記念式典を開催する節目の年。現在8連覇中の天理大がV9を達成するのか、天理大を止める大学が現れるのか興味深いリーグ戦開幕を前に1部リーグ6大学の監督による座談会を開き、心境を聞いた。

▽監督座談会出席者
三幣 寛志(天理大)
松平 一彦(大体大)
谷口 純司(甲南大)
市川 哲也(大産大)
西浦 敏彦(関西外大)
鈴木 英之(関西国際大)

 ――新チームの状況を聞かせてください。

 三幣 昨年度から変わらずバッテリー中心に守り勝つ野球をテーマに練習を重ねています。主力が抜けた形で新しいチームがスタートしましたので、必死に若手を育てながらやっている状態です。

 松平 私も(監督就任から)1年終わりまして、課題もいろいろ出ました。中継ぎ、先発もしていた4年生が3人抜けて投手力の整備を念頭に準備をしてきました。

 谷口 ピッチャーの岡本(現広島)と野手の安田が抜けました。ピッチャーは何とかなるかなと思っています。ただ、安田の穴は意外に大きい。打つ方は少ししんどくなるかなと思っています。

 市川 今年は4年生中心のチームになると思います。小出(主将)中心にやっていくっていう形で、チームづくりをしてきました。

 西浦 全てが初めての体験(昨秋1部昇格)から一度経験できたので、少し慣れてチームはちょっとずつ変わってきています。

 鈴木 (昨秋から)ほとんど戦力的なダウンはないかなと思ってます。

 ――昨年秋のリーグ戦後から取り組んでこられたこと、春季キャンプについて教えてください。

 三幣 重点的にやってきたというのは、やはり投手とバッテリーの強化ですね。この冬は、しっかりとミーティングを重ねてきました。キャンプは、2月11日から愛媛で5日間、その後、香川の丸亀で5日間張って計10日間行いました。キャンプでは1日1500本から2000本を課題にしてスイングしてきました。

 松平 秋のリーグ戦が終わってからは守備練習ですね。エラーで崩れて落とした試合がありましたので、まずはそこを中心にやったのと、あとは体づくりを中心にやりました。合宿は2月24日から3月5日まで宮崎県の南郷で実施しました。施設をフルに活用して普段なかなかできない実戦練習を中心にさせていただきました。

 谷口 まずは守らなければいけないということで、守備の練習を中心にやりました。3月13日から1週間、愛媛キャンプを張り、その時は数を打とうかとなりました。普段は守備の基礎練習の方が多かったかなと思います。

 市川 秋のリーグ戦では打つ方も守る方もあんまり数字的にも良くなかったので、まずは守備からバッテリー中心でしっかり強化しようと。内野手はキャッチボールですね。送球ミスをなくそうということでそこを強化しました。キャンプは、宮崎県小林市に2月14日からBチームが先に行き、21日からAチームが行きました。強化としては打ち込み中心になりました。

 西浦 特に練習内容に変更はないのですが、野球に対する取り組みとか考え方を全体が変わっていくようには指導したつもりです。キャンプは、大分県三重町で5日間やらせていただきました。練習がそんなに長くないので、いかに学生に考えさせながら内容濃くやるかと考えながらでしたね。

 鈴木 キャンプは、大分県豊後大野市で2月下旬から3月上旬にかけて10日間ほどやりました。全てが課題なので、特にこれをというようなことよりも全体的に少し練習量は多くなったかもしれないですけれども、全体的に満遍なく力をつけないといけないということで。

 ――それではもう少し具体的な話として、投打のキーマンとして考えていらっしゃる選手を挙げていただけますか?

 三幣 投げる方では長尾が4年生になりますので、キーマンになってほしいなというのはあります。野手は、主力がだいぶ抜けた中で大森(3年)に主軸を打ってもらわないといけないかなと思っています。4番バッターが全然見つからない状態なんですけれども、その中で誰かが入ってきてほしいと考えている候補は何人かはいるのですが、名前は伏せておきます(笑い)。

 松平 投手は高田(3年)と4年生の林あたりが中心かなと思っています。バッターはずっと下級生から出ているキャプテンの平子と内野手の斎藤智がどこまで試合に貢献してくれるかがポイントです。

 谷口 一番のキーマンは藤田です。もう藤田のチームです。打つのも投げるのも頭脳も多分、藤田のチームだと思うので、4番を打たせてもいいのかなと考えています。藤田の頑張り次第かなというふうには思います。

 市川 投げる方では長友、高橋の4年生2人がキーになるのではないかなという気がしています。打つ方では小出、米田(4年)の2人が打ってくれないと打線がつながらない。あとは下級生が出てきてくれれば。

 西浦 ピッチャーは4年生4人に期待です。とにかく最終学年なので、その思いに乗せて投げてくれれば。クリーンアップは鴻谷(3年)、中田(3年)、渡辺(4年)あたりかなと。勝負強さをを発揮してくれるかなと思っています。

 鈴木 4年生のピッチャー、中川という左が一番伸びたかな、力つけたかなっていう感じです。昨年は藤本(3年)、寺井(3年)の左腕2人が投げてましたが、今は中川の方がボールに力がありますし空振りが取れるので彼にエースになってほしい思いはあります。バッターは、松本(4年)。4年生が投打の軸になってくれればいいかなと思います。

 ――リーグ戦は現在、天理大が8連覇中です。

 三幣 もちろん9連覇を目指して学生も練習に取り組んでいますが、毎年毎年新しいチームでスタートしていますので、連覇というよりもリーグ優勝にかける思いの方が強いことを学生には伝えています。

 松平 秋のリーグ戦も引き分け一つの差で順位が動いただけですので、どこの大学とも差がない状況ですから一戦ずつ目の前の試合を戦っていく、その積み重ねしかないと思っています。

 谷口 まず一つ勝たないことには始まりませんから。1年生ピッチャーが入ってきていますから育てたいとは思っています。

 市川 天理大だけでなくほとんど勝てていないのでミスのないように普段のことをしっかりやろうと思っています。

 西浦 天理大学をいうレベルじゃないので1部の試合一戦一戦しか考えられないです。

 鈴木 1勝でも多く勝てるようにやっていきたいというだけですね。

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