関西大学野球リーグ

【関西学生野球のキーマン】関学大・深田元貴 “愛し愛されるチーム”で3連覇へ

[ 2025年4月1日 10:00 ]

関学大・深田元貴
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 関学大は、旧リーグ時代も含めて大学史上初となるリーグ3連覇に挑む。その重責を背負う主将の深田元貴(4年)は「3連覇という意識で戦うのではなく、一度リセットし、自分たちの代で優勝しようと考えています」と地に足を着ける。

 旧チームは故障者が続出する中、旧リーグ時代の59年以来65年ぶりの春秋連覇を達成した。決して、個の力で他大学を上回っていたわけではない。小川将信前主将を中心とした結束力を強みとし、堅実な野球で白星を積み重ねた。そうした前主将の統率力を、同じ二塁手として見つめてきたのが深田だった。

 「小川さんは“応援されるチームになろう”と常に口にしていた。今年は“愛し愛されるチーム”を掲げ、主力だけではなく選手全員の意識を変えたい。応援されるチームづくりをできれば、優勝にも近づくと思います」

 スローガンは「UNITE~全員で闘う強さ~」に決まった。UNITEの和訳は「団結する」だ。「全員で声を出して勝利に向かうチームにしたい」。春秋連覇の原動力となった結束の大切さを、引き継ぐ決意を込めた。

 深田は昨秋までリーグ戦の先発出場が1試合のみで、主に内野の守備固めとしての起用が主だった。今季は、小川主将の後継として正二塁手の役割が期待されている。「愛し愛されるチームになり、関西の学生スポーツをけん引する組織にしたい。野球にはそれぐらいの力があると思っています」。ずばり、3連覇へのキーワードは「愛」だ。

 ◇深田 元貴(ふかだ げんき)2003年(平15)12月5日生まれ、兵庫県丹波市出身の21歳。小1から久下ジュニア野球クラブで野球を始めて内野手を務め、小5から和田スポーツ少年団、中学では丹波ヤングベースボールクラブに所属。社(兵庫)では1年秋に背番号14でベンチ入りし、2年秋から背番号6。関学大では2年秋にリーグ戦初出場。1メートル69、68キロ。右投げ左打ち。

 ▼関学大・本荘雅章監督 去年は「この戦力で!?」と思われる状況で連覇ができた。選手たちは、今年もきっちりと基本的なことをやれば、結果につながると信じて取り組めている。投手陣は活躍も故障も経験した坂本、飯田、林の3人が中心。さらなるレベルアップに期待にしたい。

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