阪神・藤川監督 課題は右の救援 不安定な工藤にネルソンに「ゲームの中で凄く大事なところ」

[ 2025年6月5日 05:15 ]

交流戦   阪神4-5日本ハム ( 2025年6月4日    エスコンF )

<日・神(2)> 5回に登板するも追加点を許した工藤(撮影・大森 寛明)
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 阪神の一発攻勢での追い上げはあと1点届かなかった。結果的に、2番手の工藤が5回に失った1点が響いた。2死後に四球をきっかけに2連打を浴びて1失点した。藤川監督は、それこそが貯金10で2位に2・5ゲーム差をつけて首位に立つチームの課題だと指摘した。

 「つないだ工藤ですね。右のリリーフが足りないと言っているところですけど、そこがゲームの中で凄く大事なところ。工藤なり、ネルソンなりが足りないと言っているところですから。それ(打線が反発する力)を持っているのは分かっていますからね。課題が浮き彫りになっていますね」

 7回に登板した3番手のネルソンも不安定だった。2死から連打を浴びて一、二塁のピンチを招いた。得点を許さなかったとはいえ、物足りなさを残した。来日5度の登板で、一度も3者凡退がない。メジャー通算74試合登板の29歳右腕に求めるのは、もっと高いレベルだ。

 「工藤にしてもピッチングの組み立てができているのか、ただ投球をしているのか。ほとんど芯で捉えられている。結局は、ピッチングというものを覚えないといけない。ネルソンにしても、日本のピッチングを覚えていかなければいけない。みんなが学んでそこに上がってきてくれるのであれば、もう少しチームとして強くなるんじゃないかと思う」

 個別の問題点を珍しく指摘した。打線に反発力はあるだけに、僅差の劣勢で投げる投手がピシャッと抑えられれば、勝ち星を伸ばす可能性が広がる。そこで結果を残した投手は、必勝パターンに組み入れることもできる。ブルペン陣の「駒がまだまだ足りない」と常々口にする指揮官。勝負の夏場に向けて、心臓部分の強化に余念がない。(倉世古 洋平)

 ▼阪神工藤 ゼロで帰ってくるのが仕事なので、それができなかった。ずっと課題にしていかないといけない。四球は野球なのであると思う。出した後を大事にしたい。

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